ドイツの空の音楽日記
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2007/11/28(水) 誕生日プレゼント
今日はクリストフの誕生日!ドイツでは重要な日なので、本来なら彼は休みもらってお祝いしたいらしいですが、残念ながら朝も夜も歌劇場の仕事です。彼も私も。
”せめて、合間に食事に行って、散歩しよう!”
と言ってます。

昨日、私はあわてて誕生日プレゼント買い集めました。
男性のプレゼントっていつもながら難しい、、。
クリストフは特に、気に入らないと使わないし捨てる事もあるしで、”これは絶対使うだろう”物中心に買い集めました。
ちょっと、誕生日プレゼントというより日常品だよな〜とは思いながらも、、。

でも、結局このほうが喜んでくれたようです。
さて、今からまた歌劇場です。
今日はワーグナー・スペシャルコンサートの総仕上げです。

2007/11/27(火) 忙しさの巧妙
12月8日の、歌劇場仕事の為出来ないと思ってた小さなソロの仕事が急に出来る事になりました。
小さなソロ、と言っても、オーケストラをバックに吹くのでコンディションもちゃんと整えないといけません。
それに、オーケストラパートの楽譜も頼まれたので、今スコア見ながら急いでコンピューターで書いてるところです。

最近は急な自分のコンサートが多くて、頭がそっちでいっぱい。
歌劇場の仕事の時も大事なパート吹いてる時以外は頭が次の計画でうまってるので、お陰でこのとこ頻繁にやられてるフルートのグループの嫌がらせも気にしてる暇がありません。
忙しいってありがたいな、と思います。

昨日は雪でしたが、今日は久しぶりに太陽が顔みせてくれてます。

2007/11/26(月) 銀世界のハルツ
昨日までハルツ地方に演奏会に行っていました。
行った日は久しぶりの快晴!
演奏前に自然の中で綺麗な空気をお腹いっぱい吸い、会場もフルートに理想的な軟らかい音響で、
風邪で喉の調子がよくなかったにもかかわらず気持ちの良い演奏会になりました。
”この曲まだまださらいこまなきゃ”と思った曲もありましたが、
お客さん方に笑顔で喜んでいただけて何よりでした。
ヴァイオリンのスザンネは今までより更に力強い音と深みある表現を増していて、高い音同士でも見事に調和したハーモニーを生み出してくれました。

また金曜日に同じプログラムの演奏会があるので、反省点はしっかり練習しなおして、更にいいものにしたい、と思ってます。

ハルツでのマネージャーはとても気に入ってくれた様子で、
”また来てください”と言っていただけたので、スザンネと、次のプログラムも考え始めています。
”プロコフィエフの2つのヴァイオリンのソナタフルートでをやってみようか”
”カルメンファンタジーをフルート・ヴァイオリン用にアレンジしてみようか”
こういう計画するのは何より楽しい!

演奏会の次の日の朝、起きたらハルツは一面真っ白の雪国と化していました。
スザンネと彼氏のフリッツ氏と3人で銀世界を再び散歩しました。

昨日は帰り着いてすぐオケは”イドメネオ”の本番。
今日は朝夜ワーグナー・スペシャルコンサートの練習です。
ちょっと疲れてますが気分はフレッシュです。
楽しかった演奏旅行の機会与えてもらえて感謝です!

2007/11/23(金) 久々の伸びやかな音!
オーケストラはシンフォニー・コンサート11月の一日目でした。自分が乗ってたブルックナー”交響曲1番”はさておき、
フランク・ミヒャエル・エルベン氏のブルッフ
”スコット・ファンタジー”での
ヴァイオリンソロは素晴らしかった!
久しぶりにこんな力強くて瑞々しくて先の先まで美しく伸びる音を聴きました。聴いてて気持ちのよくなる演奏って、ありそうでなかなかないものです。

スコットランドの風土を表現した曲です。
私は舞台袖から聴いてたのでオーケストラの音の方が大きく聴こえてしまって、せっかくの素晴らしいヴァイオリンが聴きにくく、明日は何とか前半客席で聴こうと思ってます。

エ泣xン氏はライプツィッヒ・ゲヴァントハウスのコンサートマスターで、丁度私の友人が彼と仕事を始めたから、
”どんなだか聴いておいて”とメールが来てたのです。
それがなければ、土曜の自分のコンサート準備に明け暮れてるとこなので、降り番のこの曲は聴かなかったでしょう。ラッキーでした!

2007/11/22(木) フルート向きじゃない?
次のコンサートは私にとっての新しい曲がいくつかあり、”でも、そんなに大変な曲じゃないだろう”と思ってたら意外と手間取ってるとこもあります。

モーツアルトのピアノ曲をフルートとヴァイオリン用にアレンジしてあるのがあり、そのピアノ曲は弾いた事があって知ってるのに、フルートでやってみると”なぜ?”と思う、やりにくさがあります。
やはりモーツァルトはそれぞれの楽器のテクニックも考えて作ってるから、音形があわないのかな。

後2日で何とかするぞ!
木曜、スザンネと合わせです。

2007/11/20(火) 天の助け!
まだ風邪できついけど、今日は朝夜のオケ合わせの合間に練習しないと、24日のコンサート間に合わない、、と思ってたら、
今朝歌劇場に着くと、

”今は弦楽器のみの合わせをします”

との事で、自分の練習に集中できました。
しかも、シンフォニー・コンサートはブルックナー以外は降り番でした!
まだ体調戻ってないし、24日練習も間に合ってないし、助かった〜!と喜んでいます。

共演者のスザンネからも
”今凄い風邪で、何とか治ってきたところ”とメールが来ました。

2007/11/19(月) 演奏旅行・冷凍庫編
ベルリン中心の演奏旅行で昨夜帰って来ました。
回ったのはライプツィッヒ近郊の街などでした。

私は最初からちょっと喉がいがらっぽいかな、、と思ってましたが、この演奏旅行、蓋を開けてみると、ベルリンのコンサート以外はみな、石造りの教会でのコンサートで、しかも、暖房なし!

石造りの教会は夏でも涼しいのに、今ドイツはもう、雪も降ってる冬ですから、中の寒さは大型冷凍庫を連想させました。
それでも、ドイツ人って強い!

”こんなに寒い暖房なしの教会コンサート、誰が来るのか”
と思いきや、お客さんはどこでもほぼ満員ノ入り、
皆オーバー着たまま、笑顔で最後まで喜んで聴いてくださってました。寒そうな様子など全くないのが凄い、、。

演奏中は極度の寒さと冬の静けさで現実感がなくなり、逆に良い集中が出来たように思います。
一番不安だった、フルート・チェロに編曲したばかりのバルトーク”ルーマニア民族舞曲”はなんと一番受けて、客席から喜びの声があがり、アンコールにもせがまれる、と言う嬉しい反応がありました。
チェロのケン氏の本番で羽目をはずせるテンペラメントには毎回刺激され、こちらも自分の枠を超えた演奏に引っ張ってもらえました。

しかし、演奏中は寒さを忘れていても、しっかり体は冷えたようで、私はまたまた大風邪ひいてしまいました。
こんなに鼻から水がどうやったら出るのかという状態に、喉イタです。声はほとんどでません。
今週末には違うプログラムのコンサートあるし、オケはシンフォニーコンサートだし、風邪にかまってられないんだけどなあ、、、。

2007/11/14(水) 今日からベルリンへ
今日は朝から昼ホルンの入団試験の審査員やり、夕方からイドメネオのまとめの合わせがあり、その後すぐベルリンに向かう予定です。
いよいよ演奏旅行の週ですが、落ち着いて練習できた、と言うより、色々予定が新たに入って慌ただしかったな、、、。
でも、後は皆と心合わせて本番に集中するのみです。

11月30日にも思いがけないコンサートをいただきました。
オーケストラ以外のものに目を向けて刺激を求めている今、何より嬉しいプレゼントです!

2007/11/12(月) 初雪のベルリン行き
今回のベルリンでの合わせ、車でベルリンに帰る友人に連れて行ってもらいましたが、初雪が降り、それで高速道路が渋滞してかなり遅れてしまいました。
それで一日目の合わせは時計とにらめっこの”いそげいそげ”大会になってしまい、不安の残るまま時間になってしまいました。

2日目は私はそのままベルリンに泊まり、朝から合わせして、ちょっとましになりましたが、”よし!”というところまではまだまだ。
それぞれが良い個性持ってるんだけど、それが溶け合うとこまでいってない状態です。

帰ってきてから、また別のコンサートの打ち合わせでした。
少し落ち着かないと、気分がばたばたしています。
今週は一曲一曲、忙しさに惑わされないでじっくり仕上げなきゃ。

それにしてももう、本格的に雪になりました。

2007/11/10(土) 黙祷コンサート
さっきパウルス教会でブラームス”ドイツ・レクイエム”本番でした。
最初に短いシェーンベルクの”ワルシャワの生き残り”とか言う、ナチによるユダヤ迫害をテーマに語りが入る小曲でした。
今日のこの演奏は、いわゆる”演奏会”ではなく、ナチで犠牲になったユダヤ人、また戦争で犠牲になった人々に対する、追悼の時間、という事でした。
だから、演奏後も5分間の黙想があり、拍手は一切なしでした。

ドイツで頻繁にナチのユダヤ迫害のテーマが語られたり話題になってるの、ドイツ人って懐が広いんだなあ、、と思います。
日本でこんな話題がでるでしょうか??

それにしても、ドイツ・レクイエムを教会で演奏すると、この曲はこういう石造りの残響豊かな場所用に作られてるのを感じます。合唱の迫力が普通の会場と違い、高音が天使の声のごとく聴こえるのは天井高い教会ならではでしょう。

ヨーロッパは教会が多く、どのレクイエム(鎮魂曲)も大体しょっちゅうどこかの教会で演奏されています。

明日の朝”イドメネオ”の練習の後、泊りがけでベルリンにコンサート用の合わせに行って来ます。

11月絵日記の続き


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