ドイツの空の音楽日記
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2007/10/14(日) 心から楽しかった結婚式
昨日はマルセル君の結婚式でした。
久々にこの日はすっきり晴れ!
仕事で遅くなって、駆けつけた時には夜11時近くでしたが、お城は100人以上いると思われる大賑わいで、まだまだ盛り上がってる真っ最中でした。

私が着くと、待ってたかのようにバイオリンのバーバラが、
”アツコ、フルート持ってきたでしょ!皆が踊れるよう、ライブやろうと思うの。手伝って!”
私がすぐ楽器を組み立てようとすると、クリストフが
”何か食べてからにしなさい。長い事吹きっぱなしで夜ご飯も食べてないのに、また倒れるぞ!”と注意してくれました。

チャールダーシュやら何かのワルツやら、皆が踊れる曲を適当に色々やってましたが、再度、
”バーバラって本当に上手いなあ”と感心させられました。
こんな適当な編成でもちゃちな曲でも彼女のバイオリンは音楽のラインで皆をぐいぐいと引っ張って、見事な演奏にしてしまう、凄いパワーがあります。

早朝から吹きっぱなしで、寝不足で、風邪気味で、疲れてるはずの私も、バーバラと共演してたら元気になってしまいました。
それでパーティに呼ばれたと言うより演奏係になってましたが、かえってそれで心から楽しむことが出来ました。

バーバラは多分、うちのオケでも格別のパワーとテクニック持ったバイオリニストでしょう。それでも、4番コンサートマスターと言う事で、仕事の中で日の目を見ることはとても少ないのです。それでも愚痴も言わずひねくれもせず、演奏できる場だったらどんな場でも200パーセントを出し切る音楽家。
なんだか彼女を見てて昨日は自分のうじうじした想念を反省させられました。
そして、また、是非共演したい!と強く思いました。

2007/10/12(金) 情けない貧血
買い物する暇がなくて、今朝、コーヒーにリンゴだけかじって自転車で歌劇場に向かってたら、ほとんど着いたころから凄くきつ〜くなってきて、”わあ、凄い体がなまってる〜”と思ってたら、歌劇場に着くなり貧血起こして倒れてしまいました。

しばらく待っても調子が戻らないので、仲間がクリストフに連絡してくれ、車で連れ帰ってもらいました。
”このとこ風邪気味で体調よくない上、コーヒーにリンゴだけで半時間も自転車こいだら当たり前だ!!”
とクリストフに怒られました。

貧血なんて高校生の時以来。
朝食って大切なんだな〜と実感した今日でした。

2007/10/11(木) 大変な結婚式
今週の土曜日、オーケストラの仲間でもありよく室内楽を一緒にやってるマルセル君の結婚式があります。
ドイツ人って同棲が多くて子供が出来ても結婚しない人も多いですし、結婚式なんかも簡単に済ます人が多いように思ってましたが、マルセル君はお城を借り切って盛大にやるようです。

前々から”絶対来てね!!!”と誘ってくれてましたが、オーケストラの仕事が朝夜入ってしまいました。
”病欠して来てよ!”
”そんな、オケの人だらけなのに病欠して来たら首だよ!”

クリストフと一緒に、夜の本番が終わった後顔出す事にしました。新婦のクラウディアが日本的な小物を欲しい、と言ってきてくれたので、私は結婚の贈り物、あまり悩まず用意できましたがクリストフは
”贈り物どうしよう???”と頭抱えています。
クリスマスや誕生日に軽いプレゼントする以外、贈り物の習慣がないドイツですから、慣れてないんです。

土曜は夜、ハイドンの”四季”の本番です。この曲、誰も知らなくて、
”一体どのぐらい時間かかるんだ?””2,3、時間かかるらしい”
しかも歌劇場ではなく大聖堂での本番。お城まで車で一時間ほどかかるらしい、とのことで、結婚式に行き着つけるのは真夜中になりそうです、、、。

2007/10/09(火) 子供へのコンサート
今日は学校でのコンサートに派遣され、10歳前の子供たちにフルート四重奏とサン・サーンスの”動物の謝肉祭”から抜粋でソロなど、動物をイメージした曲での演奏をして来ました。

子供たちが目を輝かせて”あ!これスズメじゃない?”とか
”わー!すごーい!”とかため息交じりにささやき合って喜んでくれたので、こちらも嬉しくなりました。

このころの子供って、感性が柔軟で、どんないいものにも染まれる年に思います。
歌劇場が時々こういう子供が音楽に触れられる機会を作ってるのにはおおいに賛成です。

2007/10/08(月) 対にして欲しくないもの
ヨーロッパの家の作りって、大抵お風呂(シャワー)とトイレが同じ個室になってます。そして、こちらの人は朝シャワーを浴びる人がほとんどです。
これが、よく困るんですよね〜、、、。

朝起きて朝食とって、さあ、これから仕事、と言う時になぜかお通じも良くなったりするんですが、その時間、ちょうどクリストフも同様だったりシャワー浴びてたりするんです、、。

”ちょっと!!早く出て!!”
”今ひげそりだしたからしばらく無理だ〜”
とか
”お〜い!!急いでくれ!僕も大変だ!”
みたいなやり取りが連日です、、、。

人が使った後、同じ場所でシャワー浴びるクリストフもミジメだし、なんでこの国っていつもトイレとシャワーが対なんだろう?

2007/10/07(日) ベルリン・リサイタル
直前にオケのフルートの病欠が出て慌てたり、ストで電車が怪しくなったり、色々障害あったベルリン行きでした。
でも、演奏会自体は心から楽しく演奏する事が出来ました。

コンサートが始まる前は、マネージャーが、”前回のここのコンサート、お客さんが少なくて、、”と言ってて、私は
”お客さん少なくても全身全霊で演奏しよう!”と思ってましたが始まってみたらどうして!満員御礼でした。

最初バッハのソロ・パルティータから始めましたが、この曲を本当に聴かせるには自分はまだまだ、、とは本番でも思いました。
”どんな演奏家にも一生の課題になるのがバッハだ、”と、よく言いますが、本当です。
その次からのドゥオの方が、同じバッハであってもお客さんも楽しみやすく、また現代曲や血の熱いヴィラ・ロボスにいたっては、共演者のイータイ・ケンの炎のようなテンペラメントに私も刺激され、今までにないような自由さと瞬間性が湧き出てきて、いい体験になりました。

共演者によってこちらも自分の違う面が知れたり引き出されたりするのも、音楽家の楽しみの一つです。
もちろんそういうのはお客さんにも伝わって、大喜びしていただけました。
このリサイタルの機会と、より自由に演奏する喜び与えてくれたイータイに感謝です!

昨日は帰ってきてから夜まで練習し、夜は”シンデレラ”の本番でした。
インゴが火曜日に学校でのコンサートの話を持って来てくれたので、急遽また練習する曲が増えました。
演奏するチャンスが増えるのはいつも嬉しいことです!

2007/10/04(木) またまた病欠、、、、、
金曜はいよいよベルリンのフルート・チェロのリサイタル。曲も乗ってきて、あとはコンサートに向けて精神的に盛り上げよう !と思っていたら、またまたこの問題が起きました、、、。
フルートのグループの一人が病欠届けを出したんです。
病気の仲間のため、私は歌劇場の仕事をしなくちゃいけなくなります。

ところがラッキーな事に、7月までうちの歌劇場の助っ人で働いてたフルーティストを、金曜、個人的に助っ人として雇えることになり、ちょっとお金はかかりますが、なんとかコンサートはキャンセルしなくてすみそうです。よかった〜、、、、。

歌劇場で働いてると、自分のコンサートのやりくりは大変です。
でも、いままで何とかなってきてるし、お金で何とかできるんだったら楽なものです。

2007/10/03(水) 綱渡りのような日々
月曜・火曜とベルリンにリハーサルに行ってました。
帰ってきた足でそのまま歌劇場で練習して夜”オルフェウス”の本番やり、
へとへとになって帰ってきたら、クリストフがおいしいロールキャベツを作っててくれました!ありがた〜い!
食べ物の恩は忘れませんよ〜。

その前の日、日曜に”休みだからゆっくり練習できる”と思ってたら、やたらきついので熱を測ったらまた38度。
不思議だけど一日だけで、次の日は元気になってました。
5日のコンサートに、この2日間のあわせとあとは演奏会直前しかありませんでしたから、はずすわけにいかないリハーサルでした。無事有意義な合わせが出来て良かったです。

このとこ大曲の本番続きで、忙しい上に体力が少々落ちてますが、不思議とフルートの調子は元気な時よりいいです。音のゴミが取れて、力を入れなくても鳴ってくれるから楽に吹けています。

10月5日のベルリンの本番が終わったら少しひと段落する予定です。それまで体力と気力と持たせなくちゃ、、。
今日はミルクの中にいるような霧の日です。このとこ肌寒い日が続いています。


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