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2007/01/22(月)
ベートーベン”第九”
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ちょっと前ですが、1月16日にベートーベンの交響曲第9番の本番がありました。有名な合唱付きのものですが、この街では毎年1月16日にこの”第九”をやるのです。
1945年のこの日、この街は大空襲で廃墟と化したそうで、いつからかその日への想いで”第九”を演奏する習慣が続いてるそう。
この日の演奏会は満員で、廃墟からここまで都会に復興できた事への感謝、つらい思い出、将来への願い、そんな想念で会場が一杯になってる、特別の空気が生まれていました。 毎年やって、何回も練習もあって、聴きなれてるはずのこの曲に、本番では涙がこぼれそうになるほどのエネルギーと歓喜の歌の美しさを感じさせられました。
こうやって、もう、第二次世界大戦を知ってる客がほとんど居なくなっても、その習慣と想いだけは大切に長く続かせるのもドイツ独特のものかもしれません。
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