ドイツの空の音楽日記
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2007/01/28(日) カボチャ・デイ
昨日はお昼に自然農法の玉葱とカボチャでスープを作りました。
私はどろどろにとけたのが好きですが、クリストフは形がなくなるとおいしくないと言うのでなんとか形を保ちながら。
ドイツのカボチャは皮はむくのが普通になってますが、この農家からのはその必要がなく、まあなんて甘くてとろけるようにおいしいことか!

昼前に四重奏の仲間のインゴがコンピューターのことでクリストフに相談に寄りました。その時、
”この前のコンサートの録音聴いて、CD作ることを考えてる。その道の人にも聴いて貰って相談した。曲の方向性はまだかんがえなくちゃだが、いいものになると思う”
と言っていました。

もし実現するなら、こういう仕事は楽しいし勉強にもなるし、時間かかっただけの事が実力に結びつく仕事ですから、ちょっとわくわくします。

2007/01/27(土) 超絶のシンフォニー・コンサート
昨日とおとといがシンフォニー・コンサートの本番でした。
指揮者が私に”とにかくガンガンでかい音で、金管楽器に負けない音で”と言ってきて、しかもものすごい速さの曲が中心だったので、自分としては音楽やってるというよりマシンガンを連射してるような印象でした。

でも、不思議なもので、自分の印象と聴いてる側の印象が違うのか、演奏会のあと、たくさんの方が
”あなた凄い良かった!!”
”君、センセーショナルだよ!”などと賛辞を贈ってくれました。
最初は冗談かと思って苦笑してましたが、ひょっとしてこれも自分の殻をやぶるきっかけなのか?と思ったりもしてます。

もう長いこと先生というものが存在してないので、演奏の方向性
や癖など客観的に見るのが難しいです。

2007/01/25(木) 昔は”冬”、今では”雪の被害”と言う
昨日ぐらいからやっと冬らしい寒さになりました。南ドイツでは雪が積もったそうで、ドイツの冬なら当たり前なのに、”雪のカタストロフ”とニュースで言われてるのがちょっと笑いを誘いました。

月曜からシンフォニー・コンサートの練習が始まりました。
日曜がシューベルトの”未完成交響曲”やメンデルスゾーン中心のドイツ・プログラムでした。
今回のはイタリアのロッシーニ、ヴェルディ、レスピーギなど、小曲集、と言った感じです。

ヴィルトゥオーゾな曲が多い中、コーティ氏のテンポは物凄いスピードでこちらは息継ぎもほとんど出来ない状態です、、。

明日がゲネプロと本番です。

2007/01/22(月) ベートーベン”第九”
ちょっと前ですが、1月16日にベートーベンの交響曲第9番の本番がありました。有名な合唱付きのものですが、この街では毎年1月16日にこの”第九”をやるのです。

1945年のこの日、この街は大空襲で廃墟と化したそうで、いつからかその日への想いで”第九”を演奏する習慣が続いてるそう。

この日の演奏会は満員で、廃墟からここまで都会に復興できた事への感謝、つらい思い出、将来への願い、そんな想念で会場が一杯になってる、特別の空気が生まれていました。
毎年やって、何回も練習もあって、聴きなれてるはずのこの曲に、本番では涙がこぼれそうになるほどのエネルギーと歓喜の歌の美しさを感じさせられました。

こうやって、もう、第二次世界大戦を知ってる客がほとんど居なくなっても、その習慣と想いだけは大切に長く続かせるのもドイツ独特のものかもしれません。

2007/01/21(日) 演奏旅行でした。
ドイツ内ですが四重奏で演奏に出ていました。
直前までオーケストラもかなり忙しかったはずですが、こういう時は短時間でも集中した練習やあわせが出来るものでした。

仕上げるのもぎりぎりになった曲が4曲もありましたが、本番ではそれらの新しい曲がとても新鮮に感じられてインスピレーションもわき、お客さんも声を上げて喜んでくださってました。

帰ってきた次の日から”オルカーン”という、大型台風のようなものにドイツ中が飲み込まれ、珍しく場所によっては24時間停電、という事態が起きました。

私はたまたま一番ひどい時が仕事が降り番で、クリストフも直前にお腹を下して家にいたのでそれが幸いしましたが、仕事に出てた人は大変だったようでした。

オルカーンは地方によってまだ続いてるようです。
今冬は異常に暖かく、その影響でこのとこずっと風は強いです。

2007/01/13(土) 急遽変曲
昨夜はオペラ”オルフェウス”の本番だったはずが、主役歌手の急病で急遽まだ初日(プレミエール)を迎えてない”愛の妙薬”に変更になり、指揮者の指名でオーケストラからも急遽数名かりだされての本番になりました。
私も急にかりだされた一人でした。

朝はベートーベンの”第九”の練習でしたが、このとこイタリアもののオペラ練習が続いてたオーケストラはところどころでその癖がでてしまい、指揮者が”イタリアもののスタッカートをベートーベンでやらないように!”と皆に注意しました。

こういう、曲によったスタイルを演奏し分けるのは、どことなく、
まったく違った文化の人達と付き合う時に付き合い方も変える様な、人格の広さのようなものに通じるとこがある気がしています。

2007/01/11(木) 室内楽
間に合うのかと心配してる四重奏は、今日の練習でなんとかまとまってきました。ちょっと雰囲気も悪くなってたのが、皆少しほっとしたせいか笑顔で演奏できる状態になり、お互い譲る所、主張するところのバランスも取れてきました。

オーケストラの方は指揮者がテンポや方向性を決めるので、個人同士で話し合う事はほとんどありませんが、室内楽では、この主張と譲歩のバランスがとても大事にもなります。

たまに、譲歩しなくてもやりたいことがぴったりくる演奏家に出会うと、お互いとても幸せに演奏出来ます。
こういうのも出逢いですね。
音楽的に気の合う相手との演奏は、どんな楽しい遊びよりも楽しいものです。

2007/01/08(月) 試行錯誤
昨日はドイツの祝日で、再び”ニューイヤー・コンサート”でした。今回は拍手が鳴り止まなく、お客さん総立ちで喜びを示してくれました。

今月17日には楽団の仲間との四重奏のコンサートがあるのですが、こちらの合わせ練習がなかなかうまく進んでいません。
今回3曲私達にとって新しい曲が入っており、それらの練習に4人で”ああしようか、こうやったら上手く行くか”と試行錯誤状態で、ちょっと、”間に合うのかな、、、”

オーケストラも忙しいし、4人とも個人個人色々コンサートが他にもあり、また急に決まったコンサートでもあってちょっと大変です。
今更、日本でさせていただいたベルリンの仲間との四重奏、時間なかったのに、よくぞさっと息が合ったな、と思います。

2007/01/05(金) ドイツ、イタリア、フランス、
オーケストラではドニゼッティのオペラ”愛の妙薬”練習が始まってます。私には初めての曲で、ちょっとイタリアのモーツァルトのように感じています。

基本的な音のクオリティ、テンポ感、リズム感、個々のそういうものがもろに出てしまう、影響してしまう曲で、やる方としたら鏡を見るように自分の偏りが修正できるようで、この曲の練習はなんだかとっても有意義です。
指揮を執ってるコーティ氏はイタリア人で、ドイツの重い感性とテンポ感とは違うテンペラメントがあって、刺激になります。

この、感性とテンポ感が、国によって随分違うものです。
今、室内楽で数曲フランス音楽をドイツ人の仲間とやってますが、フランス人とやってた時より全然重くて、私にはテンポもとても遅く感じてしまうのですが、彼らには私がやりたい事が速過ぎに感じるそうで、ちょっと難しさを感じてます。
でも、
隣の国でも個性がまったく違うのが、またヨーロッパの面白さというか芸術性の多様さなのでしょう。

2007/01/02(火) ニューイヤー・コンサート
あけましておめでとうございます。
日本との時差で日記の日付は2日になってしまいましたが
ドイツはまだ1月1日です。

今日はニューイヤー・コンサートで、ヨハン・シュトラウスの曲中心にウィーン風の元旦演奏会でした。

ドイツではクリスマスは家族で集まって静かに語り合ったりプレゼント交換したりし、大晦日は仲間で集まってドンちゃん騒ぎが
普通です。
ちょうど、日本のものと逆の感じです。

昨夜も、12時ぴったりになると街中で花火が上がりました。
皆、自前で買って、自分であげているのです。
だから、凄い量で、ちょっと圧巻です。

オーケストラの皆も今日ばかりは皆に笑顔で”おめでとう!”を言い合い、お互いの健康を祈りあってました。


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