ドイツの空の音楽日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年8月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最新の絵日記ダイジェスト
2016/10/24 パリでのリサイタルにて
2016/04/10 2016年は困難の年?
2015/09/28 ハルバーシュタットでのソロ演奏
2015/09/02 信じよう!!
2015/08/18 2015年日本公演を終えて

直接移動: 201610 4 月  20159 8 3 2 1 月  201412 5 4 3 2 1 月  201312 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 月 

2006/08/31(木) 練習と食欲の秋
このところ雨続きで、北ドイツはもう上着なしでは寒くなりました。ありがたいことに、今のとこ、自転車で歌劇場を行き来してる時だけは不思議と雨がやんでいます。

昨日は練習終えて帰って来ると、心待ちにしていた自然農法野菜がちょうど届けられました。
そのトマトの甘い事!すっぱさがまるでなく、とろけるようです。
クリストフが、”オーストリアではトマトを天国って名づけてるんだ。その気持ちがわかるね”と言っていました。

2006/08/30(水) 魔王
頭の中で、シューベルトの歌曲”魔王”が鳴っていたのですが、クリストフが丁度その時、ドイツの詩を口ずさんでいて、それが、その”魔王”の歌詞でした。こういう偶然ってありますよね。
”これって誰の詩だっけ?シラー?””シューベルトが曲作ってるでしょ”
調べて見たらゲーテでした。

この歌曲”魔王”は、ゲーテの短い詩で、
病気の息子を抱いて馬を走らす父親に、息子がさかんに”お父さん、そこに魔王がいる!僕を呼ぶ!”と訴え、
必死に急がせてたどり着いた時には腕の中の子供は死んでいた、
という、ミステリアスな悲劇です。

シューベルトはこの詩を読んで大きなインスピレーションを得て、とりつかれたように歌曲を仕上げたそうです。
たたみかける様な3連符が駆ける馬と緊迫感を表し、歌手は一人で息子と魔王と父親とナレーション歌い分けます。

クリストフがインターネットで詩と、俳優の朗読、そして演奏ではフィッシャー・ディスカウのCDをロードして、今朝はその詩とディスカウの名演を楽しみました。

ディスカウはやはり素晴らしい芸術家です。どの音、声をとっても、深い背景が見えてくる、凄い洞察力と拡がりのある演奏で感服していました。

2006/08/29(火) 夏休みもあとちょっと
今日はチェロのマルセル君とあわせでした。
11時のはずだったのが、11時過ぎにやってきて、
”実はお葬式で演奏することになって、合わせの時間遅らせて欲しい。君、携帯切ってるし、僕寝坊してつかまらなかったしでココまで伝えに来た”と、
可哀想にそれだけ伝えに歌劇場まで来てくれたのでした。

結局私は4時ごろまで自分の練習して、それからマルセルが来て一緒に合わせました。私にとってはかえって好ましい順でした。

マルセルとは音楽的にとても気が合うので、もう数年続けて共演しています。
去年は日本でも共演し、日本が気に入ったのか、さかんに
”次の来日はいつ?”と訊いて来ます。

昨日は夕方から、クリストフの御両親のお家に呼ばれてました。
”お庭になったリンゴでケーキ作ったから食べに来て!”と。
舌にとろけるように軽くておいしかったです!
甘い物好きでないのに、3つも食べてしまいました!

2006/08/28(月) ドイツの森のきのこ達
一週間後にリサイタルなので、その準備で練習しています。
まだオーケストラは夏休みなので、朝から練習して、夕方から散歩したり、きのこ狩りに森に連れて行ってもらったり、理想的生活のこのとこです。

きのこ狩りはドイツに来て初めて味わってます。雨続きの後はびっくりするほど多種類のきのこに出遭えます。
取立てのきのこは見た目だけでなく、味も最高です!

2006/08/27(日) 夢のような日々
日本から戻って、あっという間に10日も日記つけませんでした。

今回の帰国は、人生でも貴重な出逢いに恵まれまくった帰国でした!
これから生きていくのに大切な出逢いもいくつもあり、懐かしい共演者との再会もあり、一つ一つの事を書き始めたらきりがなくなりそうで、かえって日記に書けませんでした。

私にとっては人生の大転機となる夏になりました。
この夏支えていただいた多くの方々に、感謝の思いでいっぱいです!


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.