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2006/07/13(木)
モーツァルト・オペラ”魔笛”
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今夜の本番は歌手が粒ぞろいで引き立ってました。
今年はモーツァルトの生誕250年記念で、特にモーツァルトの作品が多く演奏されてますが、彼のオペラで一番人気なのが”魔笛”かな、と思います。
誰でも口ずさみたくなるような素敵なメロディで一杯だし、舞台は最初から大蛇は出てくるわ、動物も出てきて子供も楽しめるし、登場人物のキャラクターが音楽的にもはっきりしていて、こんなに最初から最後まで愉快で楽しくて美しいオペラもなかなかないでしょう。(ちなみに、うちの歌劇場の大蛇は尻尾つけた上半身裸の若い女性がやるので、子供よりお兄さん方が楽しんでるようですが、、。)
面白いのは、お話の主人公は王子様なのに、音楽的主人公は脇役でずっこけ役のパパゲーノであり、悪役達であることです。
そして登場する魔法の楽器!悪役にやられそうになってあわてて鳴らすと、そのあまりに綺麗な音色に思わず悪事を忘れて踊ってしまうシーン、モーツァルトは、”成る程、これなら悪人も聴き入ってしまうな”と思わせる素敵なメロディを書いています。
私が個人的に大好きなのが、終わりがけの、パパゲーノがもう会えないと思っていたパパゲーナちゃんに出会うシーンです。 2人とも、何十小節も歌う歌詞は”パ”だけ。 その”ぱぱぱぱぱ”のリズムがだんだん速くなって、”パパゲーノ!パパゲーナ!”と呼び合うシーンの音楽の、なんと喜びに満ちていて美しいことか!人生の喜びが音楽で集約されてる、感動的シーンです。
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