ドイツの空の音楽日記
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2006/07/28(金) ドイツはまだ27日です。
帰国直前にパスポートが切れていたりして、その更新やらヴィザの更新で今朝は早くから外人局に行ってました。

外国に来てる人が苦労するものの一つがこの外人局です。
パリでもミュンヘンでも、朝早くから並んで、やっと順番が来た、と思ったら、ちょっとしたことですぐ突っ返されてしまったり、犯罪人ごとき扱いを受けたり、、という話が絶えませんでした。

でもなぜか、それに関してはマグデブルグの外人局はとても親切です。ドイツに住む外国人が、少しでもヴィザの苦労が少ないように、という心配りが見られます。
こういう親切な人に出会うと心洗われますね。

下の写真は、その外人局の近くにある、”フンデルトワッサ”設計の建物です。

2006/07/27(木) 7月28日から8月17日帰国します!
28日から日本に帰国して、移動が多いため、日記は付けられないと思います。いつも読んでいただいてる方、時々見ていただいてる方、ありがとうございます!

日本ではまず明主様にご挨拶して、コンサート・ツアーに入ります。今回は思いがけない出逢いも色々ありそうで、わくわくしています。また、日本での模様も書こうと思います。

ドイツも相当暑いのですが、日本はそのうえ湿気があるので大変でしょうね、、。

8月18日にドイツに戻って来るので、また、よろしくお願い致します!

2006/07/26(水) 夏の農家
定期的に自然農法野菜が届くようになってから一月以上です。
先日届いたのははにんじん、ジャガイモ、サヤエンドウ、玉葱と長ネギのミックスしたもの、パセリ、ローズマリーなど。
その時その時の旬の物が適当に来るので、お楽しみ箱のようです。

自然の野菜は、どう料理してもおいしいですね!
にんじんは甘いし、よくわからない野菜でも、適当に炒めてみてもまろやか!なにより、食べた後の体の軽くなるような感覚は、スーパーで買うものにはない物です。

せっかく夏の、野菜も盛んな時期にしばらくお休みなのは残念です、、。農家のほうも、夏休みはお得意さんが皆出かけてしまうのでやりにくいんじゃないのかな、、。

2006/07/25(火) 空っぽの城
歌劇場に練習に行っても、管理人以外だーれも居なくなりました。まるで巨大な城が自分の物になったような不思議な空間です。

もう、後2日で日本に飛ぶので、やっておく事をひとつひとつ片付けていってます。今朝はそれで、いやーな目にも遭ってしまいましたが、、、。
すべて浄化と思って、とにかく今は日本公演に向けて魂清めたいところです。

2006/07/24(月) 失恋物語
この何年かでやり遂げたい!と計画して来たことがあるのですが、いつも、上手く行きそうで駄目になり、そろそろ期限切れになってきて、ちょっと諦めモードのこのごろです。

ちょっと思いつめて、”私の人生、無駄かも、、”なんて考えてしまったのですが、ここで思い出した事がありました。

もともと、私はドイツに住もう、と計画して来たのではありませんでした。10代からフランスのパリで勉強していて、若さの勢いである程度の成功を収め、パリを離れる気は全くなかったです。

でも、フランスの曲に、フランスでしか学べないものを感じた私は、ドイツ物をドイツで勉強しておこう、と、
1,2年のつもりでドイツに来たのです。もちろんその後パリに帰るつもりで。
”ドイツなんて、魅力ない街。ドイツ語って話す気にもならない”と思ってました。

ある時ドイツの先生に、”このコンサート・ツアーの仕事で吹いてくれ”と言われ、”えー、ドイツ語話せないのにドイツ人仲間とツアー?!”と思いつつしぶしぶやった仕事が、なんて楽しかったことか!
話せない私に根気強くゆっくりの英語で付き合って助けてくれるチェロのお兄さんもいて、単純な私は密かに恋してしまいました。

”また絶対あの人に会いたい!”
それからドイツ語も頑張りました。そして、なんと、また会えたのです!もう、盛り上がりまくって、
”絶対この人と結婚したい!この人と結婚してない人生なんて、考えられない!その為なら、なんでもする!”

短期間でドイツ人とも楽しく会話できるようになり、ドイツのオーケストラも受けまくって、なんとか、3度、4度、と再会するチャンスも出来ました。

それでも、失恋しました、、、。

でも、ドイツ語も話せるようになり、ドイツ人の友達、そして仕事は手に入っていたのです。それと何より、
”ドイツとドイツ人が大好きだ”という情熱は消えませんでした。

それ考えると、”あの時、夢中だったことで、ちゃんと道は繋がってた。今目指して頑張ってることで、何か他の事に繋がるかも、、”と、ふと思いました。

神様の計画って深くって、人間にはどこにあるかわかりませんよね。

2006/07/23(日) ラスト・スパート
今日が夏休み前、最後のオーケストラです。猛暑が続き、しかも毎日野外の仕事で、くたばり気味の仲間も、今日はすっきり笑顔です。

ところで、昨日、自己練習している時に、しゃっくりが止まらなくなりました。水飲んだり、息止めたりして、かまわず練習続けてても、すぐヒクッとなって止まりません。吹きにくくてしょうがない、、、。
そうだ、と思って、5秒ほど横隔膜のへんを自己浄霊したら、あっという間に止まりました。
びっくりというか、納得、というか、、。

2006/07/22(土) 突風との共演
猛暑が続いています。暑さに慣れてないドイツの方々は相当きつそうです。

昨夜はまた野外でのオペラでしたが、途中、物凄い突風が吹き続け、時々音楽よりぴゅーぴゅー言う風のうねりの方が大きかった程です。

皆楽譜が飛ばないよう譜面台に置けるだけのおもりを置いたりしてましたが、演奏はかえって集中されたものになりました。誰もキャーとも、不満もなく、ひたすら強風に負けずに演奏し続ける姿は頼もしいものでした。

また、オペラのほうもそれでかえって迫力が出たようで、自然とのいい共同作になったかも、、。

2006/07/20(木) 猛暑のオープンエア・コンサート
昨日はドイツでは考えにくいほどの猛暑でした。
乾燥しているヨーロッパでは日陰はすずしいはずですが、昨日はどこもムシムシしてて、野外劇場はちょっと大変でした。

直射日光があたってしまってる人、太陽が直接目に入る位置の人が出て、楽譜が読めない!普段考えられないぐらい演奏中のハプニングが出ました。それに、普段本番でわっとくる緊張感が、昨日は全くなくて、やたらカラスやアヒルの笑い声(?)が響いてました。
でも、お客さんにはそれも面白かったのかな?拍手が止まりませんでした、、、。

ショックだったのは、”さあ終わった!”と思って、普段一緒に帰ってるクリストフの車を探してると、仲間の一人が”彼、もう帰ったよ!”と。
余りの猛暑で忘れられてしまったようでした。

半泣きになりながら自転車できこきこ1時間ぐらいかけて帰ってる間に日が落ちて真っ暗になりました。
帰宅後大喧嘩になったのは言うまでもありません、、、。

2006/07/19(水) 絵と音楽
明日は野外劇場での”オープンエア・コンサート”で今日はその合わせでした。出し物の中心は”展覧会の絵”です。

ロシア作曲家ムソルグスキーがピアノ曲として書き、後にフランスのラヴェルがオーケストレーションしてから有名になりました。

ムソルグスキーが友人画家ハルトマンの10枚の絵を見た印象を音楽にしてあり、それぞれロシア、フランス、ローマ、などの風景を時にユーモラスに、時に優雅に、次におどろおどろしく、とどんどん様子が変わるので、誰でも楽しめる曲になっています。
合間にはムソルグスキー自身の歩く様も音楽になっています。

こういう、絵画が音楽に影響している例はよくあります。
フランスのドビュッシーは”印象派音楽”を生み出した作曲家ですが、これは先に絵画世界で印象派を生み出していた画家のモネらと深く親交があっての話でした。

ところで画家のモネは非常に日本画に興味を持っており、彼の生家には山ほどの日本画が残されています。
ということは、フランスの印象派は、日本芸術に影響された産物、ということですね。

ドビュッシーの音楽は日本人の感覚とぴったりくるところがある、とよく感じていましたし、そう聞きますが、私はある時このモネの生家を訪れてから”そうかー”と、嬉しく納得したのでした!

2006/07/18(火) 大人が大いに遊ぶ夏
本当に気持ちの良い天気が続いています。
今日は夜の本番がなくて、久しぶりに会った友達とカフェでゆっくり話していました。
夏になると店の外に椅子を並べて、皆短い夏を満喫しています。
この、夏休み直前の、街中のわくわくしてる時期、ボーっと外を見ているだけでも心楽しくなります。

ヨーロッパの人々は夏休みどこに旅行に行くか、どう楽しむか、前々から計画して大事にしています。大金も惜しみません。
むしろ、夏に遊ぶ為に一年働いている、と言っても過言でなさそうです。

この、真剣に、大いに遊ぶ姿勢は、日本にはないものかも知れません。

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