ドイツの空の音楽日記
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2006/05/31(水) 日本対ドイツ!
今、ドイツ時間で30日の22時半です。デュッセルドルフでのフットボール試合、日本対ドイツ中継を今まで見てました。前半は仕事で見逃しましたが、後半、日本が2点リードしてまた取り返された緊張どころは見ることが出来ました。

私は普段あまりスポーツ観戦しないので、クリストフ君が横で解説してくれました。”点が入るか、という瞬間にプレッシャーで自分を見失わないでいれるかだ”と言っていて、これって、いろんな時に大切なことですね。

2006/05/30(火) さわやかな一日
メンデルスゾーン”真夏の夜の夢”と”交響曲4番”でのバレー用練習の後、ヴィオラ奏者ドゥーテのうちに呼ばれました。

ドラマチックで悲劇的な要素の多いオペラが多いなか、メンデルスゾーンのようなさわやかで平和的な曲をやれるとほっとします。
今日の練習はひたすら音の流れを楽しめました。
(メンデルスゾーンはロマン派作曲家ですが、それまで忘れられていたJ.S.バッハを発掘したことでも音楽世界に大きな貢献をしました。)

ドゥーテのうちでは気の合う仲間と久しぶりに心から楽しく語りあえ、今日はなんだか元気を与えられた日でした。

2006/05/28(日) 大雨のドーム・コンサート
ドームでの本番、マーラー”交響曲6番”は、大雨にもかかわらず、お客さん満員でした。
高さが100メーター以上のドームでは残響が凄くてわんわんして、オーケストラ内でも相手の音聴くのが困難でしたから、一体お客さんにどう聴こえてるのか、と思ってました。100人程の大オーケストラですから。
でも、とても喜ばれていたようです。

2006/05/27(土) ドイツ最大のカテドラル
明日はドイツで一番大きい教会である、マグデブルグ・ドームでのコンサートで、今日もそこでの練習がありました。
10世紀に活躍したドイツ初の王、オットー一世が眠る、歴史的カテドラルです。
石作りの大教会は底冷えするんです。演奏中は動けないのでよけい。皆、5月末なのに冬のコートを着て練習に出ていました。

2006/05/26(金) 楽器
私がここのオーケストラに入る少し前のことですが、全体練習の最中にある譜面台のネジがはずれ、それを使っていたあるフルーティストの楽器がその下敷きになってペシャンコになったことがあったそうです。
私達の使う譜面台はオーケストラボックス用に証明器具も付いてて、かなり重いのです。
その話を聞いてからと言うもの、私は本番前、練習前に、しつこいぐらいネジの点検をしてから使っています。

というのは、私の楽器は、もう、お金では買えない、この世でただひとつの物、と思っているからです。

私の楽器を造った人は、個人の会社で作っていて、大手の会社でないので、注文しても1年以上待たなきゃいけないんです。1本1ぽん心込めて造れるよう、わざと小さいままにしてる人でした。

それで、私も注文したら、1年半は無理だと言われ、”縁がないかな"と思っていたら、3ヵ月後ぐらいに、
”CD聴いて、あなたの演奏に答えられる楽器は自分しか出来ないと思った”みたいなことを言われ、もう、作ってる、と。

それで出来た楽器を、アメリカの彼の工房で一緒に試しながらさらに私にあわせて改良していただきました。

普通こんなに、その人用に数ヶ月も半年もかけてもらえないです。
だから、倍のお金出しても、こんな心こもった楽器はない、と思ってます。

2006/05/25(木) ハードデイズナイト
今日の”フィガロ”の本番が終わったのは夜11時過ぎでした。今日は早朝からマーラーの交響曲6番のあわせもあり、どちらも大好きな曲ですが、ちょっと浄化気味の私は、終わりがけはさすがに目がかすんできました。

それでも、やはりモーツァルトのオペラはお客さんも感じるところが多いと見えて、こんな時間でも拍手がとまりませんでした。

2006/05/24(水) 天才
昨日から、モーツァルト”フィガロの結婚”のオペラ練習が始まりました。3時間以上の長いオペラですが、この”フィガロ”は全体に心を洗ってくれる、優しい光のようなもので満ちています。
モーツァルトが天才だと言われるのは、才能もですが、
どんな節にも、独自の狙いや作為がなく、天から降ってくる音楽をそのままこの世に残せた、純粋さもあるのでしょう。

今、フルートの同僚が病欠で、仕事が2倍になり、ちょっと疲れていたのですが、今日はこの”フィガロ”に癒された日でした。

今のところ浄霊許されてないんです、、: (

ドイツはこのとこ凄い変化球の天候です。嵐で木が倒れまくった後、見とれるような夕焼けが出ていたり、、。
夏に向けての強いエネルギーを感じます。

2006/05/21(日) 嵐の日
昨夜のラスト・コンサートの後、ヘルムス氏に”あなたの練習指導も指揮も、音楽のよさを引き出して楽しませてくれました!と祝辞を述べに行きました。オーケストラの団員も数人、やはりほめ言葉を言いに来ていました。満身の笑顔で喜んでくださいました。謙虚で純粋な方です。”また是非客演に来て欲しい”と皆も言ってるようです。

今日はまた”サバの女王”のオペラでしたが、こなれたせいか悪い曲ではない、と思いました。今日はお客さんも”ブラボー”を出したりして、同じオペラでも、その時によって出来る雰囲気が違います。

ところで今日は台風のような嵐でしたが、自転車で通勤しました、、。ちょっと怖かった、、、

2006/05/19(金) 期待の若手指揮者
今夜のオーケストラの演奏会は若手のヘルムス氏の表現豊かでいて、無駄のない自然な指揮で、演奏してる側のオーケストラまでがも楽しませていただきました。

練習の時から感じ良かったですが、本番で、練習には見せなかった才気もうかがえました。
まだ20代とか。おおいに伸びて欲しい、これからが期待出来る人です。

2006/05/18(木) 暗譜
朝と夜のオーケストラ練習の合間には、大抵自分の個人練習をしています。6月からの四重奏のあわせと、夏のコンサートの曲の暗譜にかかり始めました。

そのひとつがプロコフィエフのソナタですが、この曲は何度も暗譜で本番を重ねていても、しっかり準備し直す必要があります。
特に2楽章は、音を覚えるだけでなく、数学的にも頭に入っていないと駄目です。
こういう準備はどこかゲーム的楽しさも感じます。

ゲスト指揮者のヘルムス氏は見事に短期でオーケストラをまとめました。しかし、エルガーの曲はこれといったテーマメロディがなく、顔なし、と言った感じ。でも、演奏会では壮大でさわやかな印象を客に与えられる曲と思います。

5月絵日記の続き


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