ドイツの空の音楽日記
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2006/11/09(木) 時々覗ける暗い深淵
モーツァルトの曲は圧倒的に長調が多いですが、短調の作品はモーツァルトの裏の面を知る鍵になりそうです。

今やってる”レクイエム”は特に謎に包まれた作品ですが、例えばピアノ曲でも、”幻想曲”と名づけられたニ短調KV 397やハ短調KV 475は特異です。
他の軽やかで明るいソナタとは打って変わって、ぞっとさせるような沈んだ不気味なコードで始まります。
形式も全く自由で、当時の人々にはショックを与えるようなものではなかったか、と思います。

これらの作品は、多分、モーツァルトが自分の為にひっそりと別の本音を記したのでは、と思えます。
モーツァルトと言えば明るくて無邪気で、というイメージですが、人生の暗い深淵も抱えていたからこそ、明るい美しい面がかえって涙が出るほど輝いているのかもしれません。

この劇的な”レクイエム”とほとんど同時にあの楽しい”魔笛”のオペラも書いていたのですから、、、。


(写真はオーケストラ練習の休憩時間に。本文とはもちろん関係ありません。)


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