ドイツの空の音楽日記
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2006/11/10(金) パニックの本番
昨日はオペラ”トスカ”の本番でした。
指揮者が違った音響効果の為、木管楽器は場所が変わって、弦楽器の後ろの数段低い席に移っていました。

ところが、本番始まってすぐ、私は半分パニックになりました。
私が座ったところからは指揮が全く見えなかったのです。
車の前方窓が見えない状態で運転する感覚です。

今まで全く指揮が見えない、と言う事を経験した事がありませんでしたが、周りの音に合わせようにも、木管全員の立ち上がりがバラバラになっていました。皆、見えなかったようです。

やっと休憩時間、木管の連中はやはり皆”指揮が見えない!周りの音が聞こえない!”と言っていました。
その中でも、私は特に、たまに大きな人だと挨拶しても気付かれない事があるくらい小さいですから、一番見えなかったと思います。

来週のコンサートの遠出届けを出しに事務室に向かっていたら、ばったり指揮者のコーティー氏と会いました。
指揮が見えないパニック状態の私はすぐ”コーティさん、私達あなたの指揮が全然見えなくて困ってます!”と訴えてしまいました。
コーティ氏は”僕も気付いた。木管の音響を変えてみたかったんだが、指揮が見えなくなる、と言う事を計算してなかった。今日はもうこれで行くしかないが、明日からまた戻すから。”
と言ってくれました。

まるで私が木管代表して訴えに行ったみたいになってしまい、他の木管の仲間に”君が行ってくれたのか!”とびっくりされました。

何かあればオーケストラの親身になって聞いてくれるコーティ氏の人間性がありがたかったです。


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