ドイツの空の音楽日記
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2012/05/29(火) 爆発!
3日前は『椿姫』一昨日は『ヘンゼルとグレーテル』、昨日は『蝶々夫人』の本番でした。『椿姫』と一昨日は、まだ若い経験の少ない指揮者で、テンポもフレーズもガタガタしてオケはずれずれになりがちでした。おまけに、本番中に変な合図しまくりで。。

多分、彼は見かけで私をいじめの対象になりえる弱小日本人と思って、最近『すべて君のせいでおかしくなる!』と文句つけてきがちでしたが、一昨日の本番後、30分ぐらい廊下で、5度目、『全部君のせいで失敗した!』みたいにとんでもない苦情を言ってきました。

さすがに私は切れてしまい、廊下で『オケ全体の事を一人のプレーヤーに押し付けるとは何事か!』と怒鳴りつけてしまった。。。
こういうのは、でも、オケの仲間には面白かったみたいで、
「敦子、メラメラ怒ってたね〜!」と後から何人にもからかわれました。「僕らは君の味方だから、指揮者には嫌がらせやめるよう、僕が話すから、頼むから、それ以上切れないでくれ。」と、オケ責任者は言ってくれました。

『切れると大変』という印象が、いつのまにかついてた事を知りました。。。

だけど、何人もが、「君は良く吹いてるよ!気にするな。」とか、「この前のも綺麗だった!」とか慰めを言ってきてくれて、仲間の有難さも感じられた出来事です。

まあ、その指揮者と後を引かない事を祈ってすが。。。

2012/05/26(土) ゾーレンでのフルート・チェロ・リサイタル
昨年も5月の晴天にフルート・チェロのリサイタルをやらせていただいた、ゾーレンの教会で、今年も、彫刻家のロスドイチャー氏の企画で演奏させていただきました。

今日は街中がお祭り騒ぎで、フルートソロの曲をやってる最中(イベールのピースと鈴木理香の風の通、どちらも瞑想的、静かな曲)にボン!ボン!ボン!とディスコサウンドが外から入ってくるのには閉口しましたが。。。デュオはバッハもベートーベンも、にわかに合わせたのに、本番ではずっとやり続けてたような深い集中と盛り上がりがありました。

昨年、もっと合わせてた時より、お互いの信頼度と理解度がより顕著に演奏に出た印象でした。

その後、画家の集いになると、皆、凄いインテリで、ヨーロッパ歴史を振り返りながらの今の世の中の見返しをしてる。。。聞いてて凄く勉強になるけど、自分はただただ感心して聞いてるだけです。

だけど、歌劇場では、普段インテリ過ぎて、仲間に入りにくいジョラはここぞと生き生きして、会話の中心に入っていき、『6月23日に日本でやるチェロソロのプログラムをやらせて欲しい』と、にこやかに申し出て、皆を喜ばせました。

全体として、とにかく楽しい、さわやかな演奏会と集いでした。
写真は一年前の同じ場所での演奏会です。

2012/05/25(金) 懐かしい曲
オケでは久しぶりにヴォルフ『カルミナ・ブラーナ』が始まり、ラベル『ボレロ』その他の楽しいプログラム。『カルミナ・ブラーナ』はオケにとってはさほど大変ではなく、やりながら聴いて楽しんでる要素が大きいです。

土曜のリサイタルに向け、結構ぎりぎりに、今週前半に鈴木理香さんの『風の通』の暗譜終わりました。前回一回目に暗譜したのは7年ほど前。それでも、2回目は断然楽でした。

今、やることが山ほどある時に限って、プライベートでも色々おきます。でも、これから世界が広がりそうな良い予感してます!

写真は、先日、マグデブルグに住む日本女性で集まった時のもの。歌劇場から3人。大体はドイツ人の旦那さんをお持ちの方々でした。

2012/05/24(木) 飛び去る日々
オケも朝夜街外れの仕事があり、土曜日の『フルート・チェロリサイタル』準備もあり、コンサートの打ち合わせもしてたら、飛ぶように時間が過ぎていきます。。。

オケの中では、気をつけないといけないと感じる陰謀もあるのですが、それ以上に、今、他の人間関係で学ばされてる事が大きいです。

自分で気付いてなかった事。実は、私は誰にでもオープンに接せれているようで居て、心の底の底では、否定される事を恐れて、実の親にも兄弟にも、その場その場で親友と想った人にも、本当に心を開く事を遠慮し続けてた事。
初めて心を本当に開いてくれた存在に、最近出遭いました。いや、恋人とかじゃないんですよ。同姓の若い人です。でも、魂の大きさは、年齢に関係ないですね。。。初めて、自分のそのままを100パーセント受け入れられた、と実感させてくれたのは、自分より世間を知らないはずの人。どうも、人生経験も、一番大切なものとは違うみたいです。。。


自分の心の変化は、まず、パートナーとの関係に顕著にでますね。
ツインソウルの相手が、少しずつ、本音を伝えてくれるようになりました。

今、なんだか、オケの中での現実世界と、自分のプライベートのコンサート準備では、2つの次元を行き来してるかのような不思議な感覚です。

2012/05/19(土) 最終投票
昨日は、シンフォニーコンサートの前にジョラとベルリンに行ってきました。列車で、知らない人も一緒に座ってきて、『何だろう?』と思い、ジョラに「知り合い?」と訊くと、「僕の父だ。」と言われてビックリ!最初に言ってよ。。。!

お父様とは言葉は通じなかったけれど、私の事は知ってる様子で、途中まででしたが、3人でも意外にリラックスした良い雰囲気でした。

ベルリンでのジョラは、静かにはしゃいでて、その日が試用期間の最終投票とは思えないほど嬉しそうで幸せそうでした。

シンフォニーコンサートのブラームスピアノ協奏曲2番の3楽章、チェロのソロ、ジョラは、本当に素晴らしい演奏をしました。『幸せオーラ』が会場全体を癒すような、キラキラした温かい、感動的な響きでした。

そして、もめてもめて、何度ももう駄目だと思ってた試用期間、最終投票は満場一致で正式採用決定!!

育てのお父さんに電話したら、うれし泣きされました。
前のオケも含めて3年間、よくぞ戦ってきたと思います。
彼のソロにも、この結果にも涙が出ました。

2012/05/15(火) ぶっつけ本番の予行演習
朝晩とシンフォニーコンサートの練習で、その合間にテレマンのフルート協奏曲の予行演習公演に行って来ました。

老人ホームなのですが、その中にとても感じの良いチャペルがあり、響きも雰囲気も素敵です。

5,6、年前にやった事はあるけど、本当にぶっつけ本番でした。
3楽章で、最初からソロチェロとずれてしまい、やり直す場面もありました。。。全体としては、やはり良い曲!吹いててとても天国的な気持ちになれる曲で、そういう雰囲気が生まれたとは思いました。

ツアー前の予行演習を、老人ホームで、演奏会に行けない方々にボランティアする、というマルコ氏のアイディアは聴く側、演奏する側、双方にとても喜ばれています。


日曜日には、ジョラのリサイタルでした。演奏堪能したし、気まずくなってた彼の育ての両親とも和解できたし、ジョラも『もっと良い演奏できたはず!』と言いながらも満足そうで、良い雰囲気でした。
が、なぜか、大きな彼の本番の後って、彼の私への態度が異常につけあがり、私が爆発する、と言うことがよくあります。
昨日はピアニストも一緒に居る時に私はカフェでジョラの身勝手さに爆発。。。
しかし、ジョラは『あ〜あ。男は、女には、”はいはい”って言ってなくちゃね。』とニヤニヤして、余裕の態度でむしろ嬉しそうにどんどん上機嫌になり、ちっとも応えてはいない。。。

怒りが収まらなくて、「すべて怒りをぶつけたい。」と電話したら、引いた様子も面倒そうな様子もなく、ホイホイとむしろ嬉しそうに受けたジョラ。  明日話し合いをしてきます。

2012/05/12(土) 待たされてスッキリしないとき
『ヘンゼルとグレーテル』のこけらおとしでした。ドイツでクリスマスシーズンにやるはずのこの曲、でも、やればやるほど夢のある美しい曲!オーケストレーションはワーグナーのように分厚いですが、曲想はいつもシンプルで清純です。

マルコ氏に、火曜日の、練習なしと言うフルートコンチェルトの本番、『せめて、本番前に繰り返しのあるなしはちゃんと話し合ってくださいね。』と言ったら笑われましたが、私にとっては笑い事じゃないですよ。。
最初が破壊したら、この曲にトラウマ抱えたままツアーに入りそうで。。。

今、仕事もプライベートも、何となく、その本質にぶつかる前にその周囲の事でやきもきしてる場面が多くて、なんだかスッキリしてないです。

例えば、私の『ツイン』とは、相手も私の周囲の男性関係を私の友人に伺って、嫉妬・不安をしてる様子。私は私で急に彼の過去の話を周囲を通して聞いたり、親に嫌われて逃げてたり。。。

夏前に来るんだか来ないんだかの録音の話もスッキリしそうでしない。。。ああ、なんだかもどかしい。。

2012/05/11(金) 男性の仕事への難
マルコ氏が、「金曜の協奏曲の合わせは、出来ない人が多くて取り止めだ。火曜までに合わせる時間がないから、敦子、練習なしで火曜の本番は出来るだろう?ま、ちょっとはその場でやれるだろうし。」と言ってきました。

火曜の本番は、その後のための予行演習の本番だけど、お客さんが聴いてる事に変わりはない。。。ぶっつけは恐いですよ。。。
昨日、今日、と、バイオリンのMちゃんに、第一バイオリンのパートを弾いてもらい、暗譜の練習させてもらいました。心情的にとても助かった!

Genuinからは、『あなたのCDが明日のラジオ番組で流れる』と嬉しい知らせが!Genuin,頑張ってくれてるんだな。。。

昨日はやたらに調子良くて、はしゃいでたジョラだったけど、今日、日曜日のリサイタルの為にピアニストと合わせしてるところで、カンティーネであったら、「合わせも僕自身も全然間に合ってない。」と青い顔してました。

それなのに、「敦子、合わせちょっと聴くか?」と言うので、喜んで聴こうとしたら、ピアノの四手やって、いつまでも遊んでる。。。「僕、演奏会でピアノ披露する〜。」とふざけまくってやめない。

「そんな事やってる暇あるの?ピアニストは世の中にいくらでも良いピアニスト居るんだから、あなたはチェロに集中しなさいよ!」とついつい心配して怒り、ピアニストに楽譜も渡してないカオスを見て、日本公演の心配にまで及んでしまって、「楽譜は私もコンピューターで助けられるから。」と口出しして、「敦子は関係ないんだから関わるな!」と冷たく嫌がられました。

最終的な音楽には深く共鳴し合えてるけど、本番への取り組みのペースは全く違うので、それで一緒に共演する時は毎回喧嘩しながらの準備になります。しかし、どこまでその喧嘩を楽しんでて、どこまで憤慨してるか、自分でもわからなくなるのですが。。。

ハラハラしてしまうから、彼の演奏会への準備の様子は見ないに限るかも。。。そういえば、昨年も、彼が大きなコンチェルトの準備をなかなか始めない事を心配して、『敦子に言われる筋ない!』と冷たく置いてきぼりにされたのでした。
これはやはり凄く嫌な気分になるから、応援だけして、口出しはやめよう。。。この前も妹のような存在と、相手の仕事に関わらないのが懸命、と話し合ったばかりだったのにな。

2012/05/09(水) 全部一緒に来る時
急に忙しくなってますが、やっと、ずっと気になってたGenuinからの連絡もあり、自分の心の方向性が決まって、今日は久々に5時半起きで、仕事前に自分の練習に集中できました。

すっごい久しぶりの早朝練習。やはり、誰にも会う前の、純粋なままの時間は集中力が違うかも。

早ければ、7月頭にデュオ曲のCD録音。だけど、シューベルトはこのままじゃ駄目だと感じてて、この日曜日にシューベルトリサイタルをやるジョラに
『あなたの演奏会の次の日(月曜)、M子とシューベルトの曲を見て欲しい。』と頼むと、
『丁度良い。月曜の午前中やろう。M子が月曜まで残れるよう、宿泊も予約したとこだ。』

そしたら、マルコ氏も、
「敦子、月曜の午前中にフルート協奏曲の合わせをやるぞ。」と重なってしまいました。マルコ氏に
「ピアニストも来てるので、合わせるのはフルート協奏曲を最初にしてもらえるか」と訊いたら心良く
「大丈夫」と言っていただけてホッ。

今日は長々とファゴットの入団試験、その後6時間計画の『ヘンゼルとグレーテル』オペラの舞台練習でした。
入団試験は、どうも、私はオケに上手くはまる人より、ソロか室内楽を共にやるのに魅力的な音楽をやる人を基準に見てしまうよう。
周りと意見がしばしば食い違います。

重なる時はすべての予定が一緒に来るもの。
だけど、そう言う時は特別にエネルギッシュになれる時でもあります。

2012/05/05(土) ベルリンの後
昨夜、ベルリンでデュオ・リサイタルでした。う〜ん、シューベルトは煮詰まってる。。。一度は『これ!』というのを掴んだのだけど、昨夜のは一貫するリズム感、集中力、に欠けてました。その場での全力で演奏したし、雰囲気も良かったし、ずっと深い集中すべく瞑想状態ではあったのですが。

昨夜はその後打ち上げに出ないわけにいかなく、ほとんど寝ないまま、今朝早朝列車でマグデブルグに帰って、朝オケでした。さすがに疲れが出て、左耳がゴーゴー鳴る嫌な風邪症状でてます。

マルコ氏が、「敦子、今年のコンチェルトのゲネプロコンサートを、5月15日にやるぞ。」と声をかけてくれ、26日はフルート・チェロ演奏会もあるし、しばらく違うプログラムに集中するのもまた嬉しいです。

デュオ旅行が続いた間、ずっと初夏の好天気でしたが、今日は崩れて雨。なんだかそれもかえって落ち着く気分です。

5月絵日記の続き


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