ドイツの空の音楽日記
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最新の絵日記ダイジェスト
2009/11/24 病欠つづく
2009/11/22 複雑な恋愛感情も芸術に
2009/11/21 豚インフルエンザより強いドイツ?
2009/11/18 良い曲だけどオケはストレス。
2009/11/16 これも奇跡?ブレーメン・リサイタル

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2009/11/24(火) 病欠つづく
アンナ(ピアニスト)から連絡で、「流感が良くなりそうにないから他のピアニストあたってくれ」と。でも本番まで1週間ちょっとしかない。。。困りました。まあ、今回彼女とは一曲だけですけどね。それにしても今年は共演者の突然の病欠やキャンセルが多い!

2009/11/22(日) 複雑な恋愛感情も芸術に
今日はベルリンでコンサートのはずだったけれど、スザンネの急病で急遽取りやめ。急に1日空いたので、ちょっとポカーンとしてしまってます。今日はゆっくり休もうかな。しばらく全然休日なかったし。。。

先週のシンフォニーコンサートは幻想交響曲がメインでしたが、この曲の素晴らしさを、実際に演奏する事で再確認してました。ベルリオーズ自身はこの曲を、複雑な恋愛感情と妄想に突き動かされて書いたらしいですが、曲はその妄想をはるかに上回っています。まるでドキドキワクワクするお話を読み進んでるかのような展開をする交響曲。オーケストレーションも、実際演奏してると意外であって自然で、今回とても楽しかったです。我々の演奏はそんなに良くもなかったんですが。。。

4,5楽章においては、昔のディズニーだったら魔王の世界の素晴らしいアニメーションをつけそう。誰が聴いても色んな想像を掻き立てにはいられない展開ですが、実際オーケストラ見ててもチェロ、コントラバスが低音に下がると同時にドラムが断末魔を叩くとか、シンボルの鐘が鳴り響くと弦が答える、とか、充分目でも楽しめる、本当に色んな視点から良く出来てる交響曲ですね〜。

2009/11/21(土) 豚インフルエンザより強いドイツ?
このとこずっと朝から夜まで吹きっぱなしの日々です。(フルートを、です。)でも、こういうときが幸せかも。暇になるとろくな事考えないので。。。

今週はシンフォニーコンサートの合間にいくつかの室内楽の合わせもし、心配してた進み具合もどうにかなりそうです。
ただ、びっくりなのは、ピアノのアンナ・グリンベルグが、
「今日病気で合わせにいけない。豚インフルエンザで。」
「え〜!!!」
知り合い第一号の豚インフルエンザです。
「でも普通の風邪と変わらない。来週には戻れると思う。」

回りも、「豚インフルエンザは普通のインフルエンザより軽いんだって。3日ほどで治るって。」と言ってます。
世界的に騒いでると思ったんですが、私の周りだけ軽いんでしょうか。

2009/11/18(水) 良い曲だけどオケはストレス。
う〜ん、せっかくブレーメンで生まれ変わったような気分だったのに、オーケストラに戻ったら、あっという間にストレスに揉まれまくり。。。曲目は今、ベルリオーズの幻想交響曲、ラヴェルの左手コンチェルト、など、子供の頃から親しんできた曲で楽しいのですが、強くて我儘なドイツ女性数人にやられっぱなしです〜。

しかし、今日は12月8日に小さな本番もいただき、それが救いかな。

幻想交響曲は、子供の頃子守唄代わりに聴いてた時期があり、音はほとんど頭に入ってます。それを、初めて譜面で見て、「なるほど、こういう拍子だったのか。こういうオーケストレーションなのか。」と、新しい発見ができて楽しんでいます。

2009/11/16(月) これも奇跡?ブレーメン・リサイタル
今回のブレーメンでのリサイタル、久しぶりに演奏会中に自分以上のものがその場に与えられる、という経験をしました。

一部の最後の曲、(ヴィドールの組曲)、最初から良い集中でグーっと曲に入り込め、何故か2楽章途中から緊張してるわけでもないのに、何かがこみ上げてきて心臓バクバク、100メートル走の後のような息切れがしました。「何故?あがってないし、頭は良い良い状態なのに?」幸い共演のピアニスト・ザーネにも気付かれないですみました。
2楽章の後少し間を空けて、3楽章から、曲にもっと深く集中する事で突然の動悸はおさまりました。それと同時に凄いエネルギーがカーッと降って来ました。フィナーレでは自分の体を通して炎のような明るいものが会場に拡がった印象でした。会場がドッと湧きました。

二部は会場がすでに期待感に満ちていた為か、それぞれの曲、一番良い精神状態でその曲に臨めました。
なかなか満足行った演奏できた事のない、シューベルトの萎める花も、特に前半、シューベルトが乗り移ってくれたかのような精神状態のなって、導かれるまま演奏していた感じでした。この曲の特に前半、凄い集中力で湧き上がってくるまま書いたのでは、と思わされました。瞑想状態のような集中出来てたと思います。

カルメン幻想曲も、いままでになかった大きなエネルギーに突き動かされて、処によって出した事のないような明るい音色で吹かされたかんじです。
フォーレ、シャミナーデ、みな、その曲のあるべき姿が私と言うアンテナを伝わって行った、と思いました。

演奏会全体として、自分以上の大きなエネルギー体が乗り移ってくれてた感じです。

それで、会場は拍手が止まらないし、主催者も挨拶で、
「定期的にコンサート企画してるが、こんな素晴らしい体験は初めてです。是非来年も演奏していただきたい。」と言っていただけました。
この大きなエネルギーは自分で出来るものじゃなくて、たまたま、そういうインスピレーションを天から与えられたもの。だから、来年、期待してきていただけるかもしれない方々をがっかりさせたくないな〜、と思っています。
一年かけてもっと成長できるかしら。

自分にとって貴重な体験になったリサイタルでした。
それと、「こういうインスピレーションやエネルギーを戴ける事がある、と言う事は、私もまだ演奏家の資格があるのかも知れない。」と、今後のやる気と自分の人生肯定の気分にさせていただけてます。

下はブレーメン中心地にある、「ブレーメンの音楽隊」の銅像。昨日は彼らも一緒に演奏して応援してくれてたかも?

2009/11/14(土) ブレーメンへ
土日はブレーメンに出かけています。
13日の金曜は第一バイオリンの入団試験があり、弾いた人が丁度13人。受かった人は試験番号13番。なんだか面白い偶然です。

ちなみに11月11日は11時からチェロの入団試験でした。

2009/11/13(金) 救われた荷物
私の留守に、日本から荷物が来た、取替え証が届いてるんですが、そこに誰かが書いた承認番号が間違ってるようで、どうにもその荷物に行き着きません。多分、このまま日本に戻ってしまうでしょう。

送ってくれた方のミスでなく、家に届けようとした郵便局側のミスなんですが、こういうときドイツはとっても不親切!「番号が間違ってるのでどうにも出来ません。」と。間違ったのはそっちでしょう!!と思っても、何も調べてもくれません。
誰が送ってくれたかも書いてなく、何が送られたのかもこの承認カードからはわかりません。取りに行くならライプツィッヒまで取りに行かなくちゃいけない!しかも行っても正しい番号がないと向こうも探しようがないと。何かおかしいのでは?

私に 何かを送って頂いた方、誠に申しわけありません!
ドイツのDHL本部に承認カードを送り返し、歌劇場の方に郵送しなおすように(これから移動が続くので)「だめもと」で書いています。。。

今週末はブレーメンでリサイタルですが、このとこ毎日、オケの仕事合間にリサイタルとは別の合わせも入っていて、バタバタしています。もう少し落ち着いてブレーメンリサイタルに集中したいですが、あっちに着いたら落ち着くでしょう。。。

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時差で日にち変更です。

日記の甲斐あって、送り主の方からすぐに連絡いただけ、再度郵便局に交渉できました!あと少しででかけてしまう、抜群のタイミングです。ありがとうございました!!

2009/11/10(火) 刺激を求めて
先日は「ワーグナー・コンサート」久しぶりに凄い歌手達が集まり、その豊かな声に刺激されました。
演奏家も常に芸術的刺激がないと、大事なインスピレーション受けるアンテナがさびる気がしています。ところが、毎日同じような仕事で音楽でなかなか心からの刺激って受けにくいものです。

先日、イギリス皇室の歴史話、「チューダース」のラストシーンをテレビで観て、その俳優達の演技にもけっこう刺激受けられました。良い監督でお金もかけたのでしょう。それぞれの俳優が、まるでその時代のその人物にしか見えない演技をし、アン・ブーリン役の子憎たらしい性格の演技、そして処刑される直前の演技、まるでその場に居合わせたような臨場感で、息を呑んで見てしまいました。

いわゆるハリウッドスターだと、どうしても大抵「あ、トム・クルーズ。あ、ジュリア・ロバーツ。」と言う風に見えてしまって、その映画になかなか自然に同調できないんですが、名前をあまり聞かない俳優の中に凄い人がいるものですね。
演奏も、自分の個性やテクニックを前面に出すのではなく、その曲の真実が、演奏家というアンテナを通して伝わるものが好きです。

2009/11/08(日) お箸の動物園
11月に入ってから昼食とる暇がない事が多く、それでも「空腹でいくさができない」私はオーケストラ合わせの短い休憩時間利用して、ささっと持参したお弁当をかきこんでいます。ただ、このとき困るのが、「何食べてるの〜」「お箸僕にも持たせてみて〜」「それ寿司?」(寿司なんて弁当に持ってきませんよ〜。)
と集まってきてじろじろ見る団員がやたらに居る事!

なんだか動物園のパンダになってしまった気分です。

食べ終わってないのにお箸取り上げて、「ねえ、ねえ、これで正しい?」とか訊かれても、食べてる最中に親切に教える気になれないよ〜。見ると、サンドイッチ食べてる団員はけっこういますが、そっちは全然気にされてないんです。いわゆるお弁当、というのは日本独特なんですね。でも、うちのオケ、日本公演もやったんだから、今更ご飯やお箸が珍しくもないでしょうに、と思うんですが。。。

お箸持参はやめて、フォークに変えました。

2009/11/06(金) ヴェニゲローデ・コンサート
ヴェニゲローデに演奏に行ってきました。ヨーロッパでは珍しく、あまり響かない会場で、ちょっと日本での公演のようでした。ヘンデルの協奏曲では響かない事が全体の潤いを欠く感じがしてしまいましたが、バッハの管組2番では全く気にせず音楽の流れに集中出来ました。バッハが優れてると言う事と、どれだけ曲が自分の心の深くで感じ取れてるか、と言う事なのでしょう。

行き帰りのバスではマルセル君が運転する隣に乗せてもらい、パノラマ景色を楽しみました。と言ってもすぐ暗くなったし、帰りは再び雨でした。演奏会後には皆お腹一杯食事もご馳走になり、和気藹々良い雰囲気で半分遠足気分。「幸せってこう言う事かな〜」と思ったひと時でした。

朝はオケの練習に街外れまで自転車飛ばしましたが、ずっと雨続きで、服も楽器入れたかばんもビショビショで到着。「なんで歌劇場の練習室でやってくれないんだ!」といや〜な気分でしたが、「トリスタンとイゾルテ」の重厚な美しい音楽で気分洗われました。

ワーグナーはそんなに好きじゃないんですが、この曲だけは昔から大好き!子供の頃はこの序曲と「イゾルテの愛の死」を聴くたび、「私もこんな命がけの恋がしたい!」とワクワクしてました。
結局この年まで命がけの恋には無縁ですが、今聴いても最初に聴いた時の感動が薄れない、官能をそのまま音楽芸術にした素晴らしい曲と思います。

11月絵日記の続き


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