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2007/04/02(月)
そして、ひとつぶへ・・
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・・はじめは、たったひとつぶだった。
そのひとつぶは、すべてをしり、すべてののうりょくをみにつけ、すべてがかんぺきだった。
ただひとつ、そのひとつぶは、ただただこどくだった。
ひとつぶは、かんがえた、このとほうもないこどくをうちけすほうほうを。
ひとつぶは、けっしんし、ぶんれつすることをえらび、ふたつぶとなった。
ふたつぶは、こどくをわすれさることができて、とてもよろこんだ。 しかし、ふたつぶはいつまでたっても、きょうかんするだけで、なにかがたりないと、おもいはじめた。
ふたつぶは、いくつにも、ぶんれつすることをけっしんした。
ちがうかたち、ちがうおおきさ、ちがういろ、ちがうのうりょく、そしてちがうかんがえ、へとしんかをとげた。
いろいろなぶんるいにへんかしたものたちは、たがいにいろいろないけんをはなしあい、とてもへんかにみちた、すばらしいせかいをつくりあげた。
ときはすぎ、へんかにとんだぶんれつは、どんどんすすんでいった。
ねじれ、ひきのび、かさなり、もつれ、つながり。
やがて、あるものは、たのものののうりょくをうらやみ、あるものは、たのものののうりょくをさげすみ、そしてあるものはたのものののうりょくをひていした。
へいわはみだれ、きたるべきこんらんのじだいがおとずれた。
ひとつぶのこどくよりも、すばらしいせかいなのか・・?
ものたちはかんがえはじめた。 おたがいにきょうぞんしていくには、おたがいのいけんをそんちょうし、いっしょのかんがえにならなければならないのではないか?
やがて、ものたちは、はなしあい、きょうかんしあうものは、ゆうごうをしはじめた。
しんのへいわをめざして・・。
かたまりがかたまりをよび。
そして、ひとつぶへ・・。
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