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2006/10/28(土)
孤独のスパーム
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深い深い深海の、さらに深くに生息している、とある生物。 彼は、何万年と生きつづけ、一人でひっそりとくらしている。 子孫は残せないのだ。 かれは、原始の精子の一族です。 まだ、恋人の卵子と知り合う前の種族なのです。 もともと、精子と卵子は別の種族でした。 しかし、お互いが融合しあうことで、子孫を残していきます。 仲間のスパーム達は、恋人を見つけ、愛をはぐくむことで、子孫を残すことができるようになりました。 その代わり、死という終わりも向かえます。 でも彼は、違います。恋人を持たない代わりに、永遠の命をさずかったのです。 深海の深く深くに孤独に永遠の命を永らえさせます。
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