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2008/05/20(火)
華美に走らず、さりとて手間は惜しまず
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本日は一つ漫画を……というか、一人漫画家を紹介したいと思います。 アタシが最近一番気に入ってる人です。 その漫画家さんとは『きくち正太』という人です。ご存知ですか? アタシがこの人の漫画を初めて読んだのは『きりきり亭のぶら雲先生(BIRZ/幻冬舎)』という作品です。この作品は非常に上品な作品だと感じました。ところどころに(というか頻繁に)下ネタはあるのですが、不思議と下品に感じないんですよ。 今は『おせん(イブニング/講談社)』という作品を読んでますが、空気感は『きりきり亭〜』と同じですね。どちらの作品も、日本の文化や伝統を取り扱った作品で、一言で言うなら『粋』ですね。もっと言うなら『日本人としての美意識』って奴です。 日本人として生まれたからには、日本独特の美意識を感じたいと思いますし、きっと意識なんてしなくても刷り込まれてるものもあると思います。 ちなみに今、日テレ系列で『おせん』のドラマやってますね。アタシはドラマはほとんど見てないので、今日の今日まで知りませんでした。漫画のドラマ化ってあんまし好きじゃないんですけど、今日見た感じはそれほど酷くは無かったです。でも、やっぱり漫画のほうが良いな。
あと、一読者と言うよりは同人作家として見ましても、このきくち正太の漫画は参考になります。というのも、この漫画のコマ割りは縦割りが多いんです。多分、漫画の題材が和風なのも関係してると思うんですが、縦長のコマってキャラの配置が難しいのですが空間が非常に広がるんですよ。描き慣れない人の漫画って、よく顔のアップやバストアップばかりになってしまいますが、一つこの縦構図を使うと平面ばかりの漫画に奥行きが出ます。アタシもヘボ同人作家の筆頭として、描くときの参考にしています。
興味のある方、オススメですよ。
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