徒然と……
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2006/12/25(月) 今年の総括 その二
今年の総括その二は「読み物」編です。
読みたい本はいろいろありますが、実際のとこはなかなか時間が取れんのですよ。通勤通学の時間があるわけでもなく、電車の中で読むようなこともないので、本を読もうと思ったら、そのためだけの時間を作らなきゃいけないのです。それでも、一月に一冊は読もうと思ってはいるのですが……

で、今年読んだ本ですが、私が崇拝いたします宝野アリカ嬢の推薦図書を多く読みました。「ミシン」や「この闇と光」、「石原家の人々」など、面白く読めたものが多かった一方で「星踊る綺羅の鳴く川」というよく分からないものもありました。が、来年もぼちぼち読んでいこうと思ってます。

基本的に読んでいったものは「Profile」の中の「読み物」に載せていますが、中にはいくつか載せてないものあります。今年、他に読んだのは「ギリシャ神話」「オリエント急行の殺人(A・クリスティ)」「生協の白石さん」etc……

さてここで、今年読んだ本のベスト3を発表したいと思います。
まず、第3位は……迷いに迷ったけど獄本野ばらの「ミシン」。
ぶっちゃけ、嶽本野ばらの本ってのは20歳過ぎの野郎が読むにはどうかとも思うんだけど、やっぱりそういう感性は大事にしたい。それこそアリカ嬢じゃないけど……
純粋に人が人を想う気持ちって綺麗だと思う。たとえそれが人に理解されなくても、どんな形をしててもね。不器用な人って嫌いじゃないです。アタシもはみ出し者だし。
次に第2位は……ル・グウィンの「ゲド戦記」。
結局、映画は見に行きませんでした。あんまし評判良くなかったのと、何より小説でお腹一杯になったから。
1〜3巻までは抜群に面白かった。特に人間の弱さは描いた部分なんかは、これでもかってほど共感できた。ただただ圧巻。
第1位は……もう文句なくぶっちぎりで「フェルマーの最終定理」です。
何が凄いって、数学の知識なんかこれっぽっちもないアタシが(中学すら行ってないアタシが)、たった一つの公式を巡る、数多の数学者たちの遍歴を面白いと感じたこと。
たった一つの公式の答えを出すためだけに、人生の全てを投げ打って挑み、自分の代で解けなければ、それを次の世代の学者に自分の研究ごと渡す……それも、解いたところで誰の何の特にもならないことを……そりゃ、いつか誰かがその研究結果で人類に貢献することはあるかもしれない。だが、少なくともそれを解いてる時点で彼らは何も考えていない。彼らはあくまで、ただ解くだけなのだ。
この本はきっと、誰しもが共感できる本ではないかと思う。なぜなら、あるかどうかすら分からない答えを探すという行為は、人それぞれが自分の未来を探すということに非常に似ているからだ。或いは、人が人との関係の中で暮らしていくという、暗闇を手探りで進むかのような行為にも似ているからだ。
私はこの本にロマンを感じた。高校生あたりの人には、ぜひとも読んで欲しい一冊だ。


さて来年はどんな本を読もうかの……


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