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2022/11/05(土)
今までで一番足が不穏な大会だった
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長距離のペースってのは誰しも全速力で走る時と比べると6割ぐらいでしか走ってないんですよ
つまり必ずペースは上げられるということです
それを実現するためには疲れに打ち勝つ気合いが必要であるというだけで生物学的根拠に基づく完璧な理論武装をしているため僕は脳筋ではないのです
というわけで京阪神お疲れ様でした!
自分は選手で最低限の手伝いしかできなかったので補助員の方々にはとても感謝しています
おかげさまで無事5000mで1位になることができました!
今回のレースを一言で表すと信用は失ったけど過去一の走りができた、って感じです!
時は遡り京阪神1週間前
TTで内臓をぶっ壊すほど全力をだし切ってしまった僕はTT1着ゴールと引き換えに足の凄まじい疲労感を残してしまいました
そこからはとにかく大人しくしてたんですが京阪神2日前に膝が悲鳴を上げ出しやがります
膝を伸ばすと神経がビリビリ痛むことに加え、走ると膝に痛みと違和感がありました
おまけに膝のクッションが死んだのかスピードが全然上がらない
地面を蹴っても膝が伸びなくて勢いが死んでしまう感覚です
もう終わったと思いました
今回ばかりは則岡に負ける未来しか見えなかった
気分ガン萎えです
みんなの前で後輩に無様に負ける姿を晒すことになっちまうんだぁ
そんな感じで弱音を吐き散らかしてたらロングのお仲間たちは、どうせそう言ってまたいいタイム出すんやろ?とか、まあそれでもいけるやろ、とか…
こいつら俺の気も知らないで軽々しく言いやがってからにホンマ…
誰も同情してくれませんでした
既に信用は失っていた模様
京阪神前日もとくに症状は改善することがなかったのでそっからは膝のケアを死ぬほどしました
走る前に膝のストレッチを入念にして、
ジョグはいつもよりかなりペースを落として王子の芝の上でやって、
家では数ヶ月ぶりに湯船を張って膝を温めて、
寝る時は膝を伸ばさないように膝を抱え込んで寝て…
その上で朝は電車に乗るために走りたくないので10分ほど早く家を出ました
その甲斐むなしく膝の神経の痛みと違和感は残ったままでした
気分も萎えたままです
調子どんな感じ?と聞かれる度に無理ですと答え続けるほどには。
結果はどうあれ息も絶え絶えの地獄のレース展開にはなるだろうなと思いながら迎えた5000のスタート
…あれれ?すごく調子いいぞ??
そして前では阪大の方たちが素晴らしいペースで引っ張ってくれている
おや?1000の通過に3'00かかってないぞ?
特に無理してついていってる感じもありません
おやおや?そのまま2000を通過してしまったぞ?
あれほどの不調はどこへやら…
全く息も上がらず結局3000の通過が9分ちょいぐらい?ちょっと自分で記録するの失敗したのでよくわかりません 多分マネさんが記録してくれてるはず
そっからは阪大の人を抜かして前に出て、前に出て引っ張ろうとする則岡を俺に任せとけと静止しながら先頭で引っ張りつつ、ラスト一周で阪大の人が前にでようとしたのでペースをブチ上げてゴールしたタイムが15'07
自己ベストに近い記録であるにもかかわらずラスト一周まで余裕綽々でまだいけんなぁ…とか思いながら走ってました
しかもそのラスト一周も阪大の人とか則岡がどれだけ追いかけてくるか分からなかったのでギアをもう一段階上げて対応できる程度に抑えた上でのこの記録
断言できるのは今までの僕の陸上人生で最も良い走りをしたということです
試合前に散々弱音を吐いてすいませんでした
誤解しないでほしいのは本当に膝の調子は最悪で不安一杯だったということです
絶対無理だと思ってたんです
なのに…
僕の身体が僕には分からねぇ…
なぜあそこまでいい走りができたんだい!?どうしてなんだい!?
考えられる原因としては、膝の不安ゆえにいつもより入念なケアを直前までしていたことと阪大の人が最初素晴らしい引っ張りをしてくれたことぐらいでしょうか
とても嬉しい結果ではあるんですが、直前まで不調を言い続けていただけに複雑です
恐らく二度と僕の不調が信じられることはないでしょう
完全に信用を失いました
まあまあ… 試合前に丹後2週間前だから絶対に無理して記録を狙わないようにと言われた通り、しっかり自分の力をセーブして走れたのでよしとしましょう…
そして今回の走りはかなり自分の自信につながりました
丹後でも皆さんのご期待に応えられるように頑張ります
俺の力はまだまだこんなもんじゃないぜ…
p.s.
真之介さん、マイルお疲れ様です。素晴らしい走りでした。早く日記書いて下さい。
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