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2021/07/29(木)
小説家になろう
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ガ○ガリ君奇譚 作/青野智也 ーーーーーーーーーー 「あっちぃー…」 夏の午後は溶けそうなほど暑い。 セミの鳴き声を聞きながら、冷蔵庫から今日5本目のガ○ガリ君を取り出す。食べすぎだとは思うが、他にこの暑さを乗り切る方法は無いように思われた。
「やっぱソーダだよなぁ」 封を開けて思い切りかぶりつくと、口の中いっぱいに冷たさが広がる。その気持ちよさに、思わず残りも一気に食べ尽くしてしまった。そのせいで頭がキン、と痛む。アイスをたくさん食べると起こる現象だ。最近は毎日アイスばかり食べているのでこの感覚にも慣れたつもりだった。
だが、今日はいつもより痛みが長引いている気がする。キンという痛みが耳鳴りに変わり、セミの音が遠く感じる。 「あれ…なんだ、これ…」 遂には視界が白んでいく。そして、意識が途切れた。
「あれ、俺…寝てたのか」 来客のピンポンの音で目が覚めた。 アイスを食べて気を失っていたらしい。そんなことがあるのだろうか、と考えながら玄関に向かう。ふと、玄関の全身鏡に目をやると、あり得ないものが写っていた。 「えぇぇぇぇーーーーっっ!」 そこには、本来映る自分の代わりに、見たことのない女性が写っていた。
ドアが開く。 「気づいたようだな…」 「あ、あなたは?」 現れた老人は質問を無視した。 「お前の驚く声が扉の外まで聞こえていたぞ…」 「いやこれは誰でも驚くでしょ…って、そう!なんでこんなことに?!もしかしてあなたが何か知っているんですか?」 「考えられる可能性はただ一つ…。ガ○ガリ君の、食べすぎだ…」 「えっ」 確かに今日はガリガリ君を5本食べた。この1週間だと30本を超えるかもしれない。 「でもガ○ガリ君ってただのアイスですよ?」 「原材料表示をよく見てみろ…」 さっき食べたガ○ガリ君の袋を裏返す。そこに書かれている原材料の中から、見つけてしまった。 「これは…!異性化液糖?!!」 「その通りだ…。ガ○ガリ君に一番多く含まれているのは、"異性化"液糖…。接種し過ぎると性転換してしまう…」 「そんな秘密があったなんて!元に戻す方法は無いんですか?」 「方法はただ一つ…。また大量の異性化液糖を摂取すればいいだけだ…」 そう言って老人は消えた。
次の日、近所のスーパーから、ガ○ガリ君が消えた。
ーーーーーーーーー 異性化液糖が入ってるっていうのは本当です。あんまり体によくは無いらしいです。
訳わかんないですね。コメディーのつもりなんですが…。優しい感想、待ってます。
明日は5000mの全力走です。めっちゃ緊張します。今回はちゃんとレース用の靴を持って行きます。3000mくらいで、ここからが地獄だぞ、ってなるので、粘りたいです。
やって見せろよ、マフティー! なんとでもなるはずだ!
以上です!
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