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2020/03/17(火)
未知の領域
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先日、こんなご時世に奇跡的に開催していただけた能美競歩に参戦して来ました。本当に感謝しかありません。日本陸連大好き。 この大会のために、冬季練頑張って長い距離踏んでいたので無くなっていた事考えると恐ろしいです。今頃もぬけのからになってめっちゃ太ってたと思います(笑)
長い距離踏んでたと書きましたが、ちょっと嘘で、実は本番までに一度も20km通して歩けてなかったんです。
予定では春合宿最終日と、京大との合同練で通して20km距離歩するつもりだったんですが…痛みがあって両方チキりました。
なので、一度も踏み入れたことのない、未知の領域だったのです。
練習で15キロまでしか歩いてなかった僕は見事にその峠を越えた瞬間に大失速…。
(参考までに5km毎のラップを…) 22'48→23'07→23'30→28'14
な、な、なんとラストの5キロがえらいことになってます。高1の5000mWのデビュー戦と変わらなくてびっくりです。
脱水と糖枯渇で完全に足が棒になって自分でもラスト3キロは歩いててもこれが、 試合なのか、 練習なのか、 散歩なのか、 よくわからなくなってました。
今すぐリタイアしたい!! けどなんとか記録は残さないと!! この二つの思考だけがずっと頭で浮かんで火花を散らしてました。
ギリギリのところでゴールする意思が競り勝ったのでラストは、とにかく、まだ動かせる腕を振りまくって前に前に少しずつ進みました。でもびっくりするくらい遅くて永遠にゴールできないんじゃないかという恐怖に襲われました。(本気出してもキロ6分)
「死にもの狂い」って言葉の意味がはじめて理解できた気がしました。
ゴールした瞬間は手を地面につかないと体勢が保てなかったです。こんなのかなり久しぶり。生まれたての小鹿でした。
そしてゴール後に女子大生補助員が渡してくれたアミノバイタルを鬼の形相で奪い取ってゾンビみたいにキャップをむしり取って10秒で飲み切りました。極限状態になった人間って動物みたいだな!!こわ!!
後半の出来事だけ書くと競歩って本当に恐ろしいなーとか思われるかもしれませんが、前半〜中盤はめっちゃめちゃ楽しかったです。
高校の先輩とかと日本選手権標準突破ペースの集団を作って、交代で先頭を引っ張ってお互い励まし合ってました。僕がスペシャルドリンク取り損ねた時に先輩が自分のを渡してくれるという胸キュンドラマも起きました。 周りを見る余裕もあったので、オリンピック選考のかかったトップ達の激戦も肌で感じてました。抜かされる時、次元が3つ違うなって思いました。
10km通過は10000mWのPBと変わらない!しかも余裕ありありだ!!って調子乗ってました。 この先のことはもうお分かり。
以上、初20kmの雑感でした。
感想総まとめとしては、 1.一年間でかなり力は付いてる(高三、受験後すぐに出場して53分以上かかった) 2.関カレの優勝はかなり堅い! 3.20kmの練習は生半可な気持ちじゃ無理 ってかんじです。
まだまだ弱いのでコロナに負けず精進します。ではまた!
明日はおかだ!
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