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2012/02/16(木)
終わらなかった(苦笑)
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睡魔さんいらはーい。 ということで寝ます。 が、もう二日も押してるので、キリいいとこまで投下します。 このままここに(笑) バレンタインのしょーもないお話です、はいw
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「……はい?」 「だーかーらー」
任務からの帰還早々、執務室の机に積み上げられた物を見た私は何ごとかと身構えた。 別に書類が山の様に積まれていたとか、そんな悲しい話じゃない。 いや、もしかしたらそっちの方がよかったかもしれない。 事務処理は大変になったかもしれないが、この不気味な状況よりはマシかもしれない。 ――帰ってきたら机の上がチョコだらけだったなんて状況よりは。
「バレンタインだ、って言ってるじゃないですか」 「……え?」 「そういえば今日は2月14日でしたね」 「だからこうしてフェイトさんの机がチョコまみれなんですよー」 「えぇぇぇ……」
バレンタイン=チョコでいっぱい。 なんて図式が成り立つのは地球での話だと思うし、そもそも男じゃないんだけどとか、 いつの間にミッドなのにバレンタインがとか、ここ数年ほんとに思うんだけどなぜだろう。 広まるにつれだんだん増えていくチョコの数にも納得できない。
「フェイトさんはいい加減モテることを自覚するべきだと思います」 「いや、そんなこと言われても……」
自覚をもて、といわれてもいちいち自分がモテることを意識してる人とかきっと微妙だと思うんだ。 まぁ確かに同じ台詞を私は何回なのはに言ったかそれこそ分からないけど、それはなのはがちょっと、 その、天然さんな部分があるだけであってそこがまた可愛いあぁいや今はそんな話じゃないのだけれど。
「フェイトさん百面相してますよ……」 「うぇっ、いや、あの……んと、私がその、自覚したところで、特にこの状況が変わるわけじゃ……」 「気苦労が減ります、主に私とティアナの」 「あぁ、それは確かに……」 「えぇっ!?」
そう言ってあっさり反旗を翻すティアナ。 いやいやあのね、モテる云々以前に、私にとってバレンタインで重要なのは主に愛するなのはの機嫌で……
「って、あぁぁぁっ!?」 「な、なんですか!?」 「あ、フェイトさんまさか……」 「ど、どどど、どうしよう……」
なのはの機嫌、の部分で私はとても大事なことを思い出した。 そう、ものすごく大事だ。 なのに私はすっかり失念していた。
「……はっ、そうだ、あそこなら……ごめんシャーリー、ティアナ、今日はこれで解散解散で!」 「えぇぇぇっ!? な、なに行ってるんですかフェイトさん!?」 「やたー、さぁ帰ろうよティアナ」 「シャーリーさんっ!? だってまだ仕事が……って、フェイトさーんっ!?」
平気平気急ぎじゃないから、あとはよろしく、と二人に笑顔を見せてから私はとある場所へと駆けだした。 まだ間に合う、たぶん間に合う、間に合わなくても間に合わせる。 自らの失点を取り戻すべく、私は局内の廊下を(なるべく目立たない様に)疾走した。 ――待っててね、なのは!
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