|
2010/03/19(金)
SSデートがしたい3
|
|
|
今日はとりあえず最後まで動いてくれましたパソコン君。 来月が原稿締めなので、きちんと頑張ってくれるか今からちょっと心配です(苦笑)
↓追記よりSSです。
仲がいいか。 そう聞かれたら答えはYes。 それは間違いない。
「間違いやないよ、仲はええよ、確かに」 「……えと、はやて、さん? じゃあなんでそんなにふて腐れた顔をしてるのかな……?」
それはもちろん、どっかの阿呆にのろけを延々と聞かされ続けてるからに決まっとるやん! ……普段なら間違いなくそう切り返すところ。 実際にうんざりの原因は間違いなくフェイトちゃんによるのろけではあるのだけれど、 不機嫌な理由は今日に限ってはそれだけではなかった。 思い出した今朝のやり取りに、もやもやしたものが胸の内に広がった。
「あのー……ちょっと、怖いよ、はやて……」 「前見て運転したらええやん」 「いや、前向いてても側面から得体の知れないものがビシバシと……あぅぅ……」
イラっとした気持ちそのままに、フェイトちゃんへと圧力を向ける。 視線を合わせていなくてもその不穏な空気は伝わるのか、打って変わって縮こまり始めるフェイトちゃん。 さすがヘタレ代表、といったところだが、それでもなのはちゃんのことになれば恐ろしく素直で図太い。 他の部分はあれだが、その点だけはなのはちゃんを羨ましく思う。 もう一人のうちのヘタレにも見習わせたいところだ。 ヘタレ同士仲がいいことやし。
「ねぇはやて、なんだか失礼なこと考えてない?」 「気にしたらあかん、フェイトちゃんがけなされ役なんは今に始まったことやない」 「いや気にするでしょそれ!?」 「気にしてもヘタレは直りそうにないんやから諦めた方がええ」 「ちょ、ほんとに失礼だし! ヘタレじゃないよ、ちゃんと攻めだよ!」 「はっ! 攻め受けの問題ちゃうし! ヘタレ攻めっちゅう言葉しらんのか!」 「し、知ってるけど、へ、ヘタレじゃない……と、思、う……うぐぐ……」
よし勝った。 うなだれるフェイトちゃんを横目に軽くガッツポーズ。 散々のろけを聞かせられているのだ、これくらいしたってきっとバチはあたらない……はずや。
「うぅぅ……それで、結局何があったのはやて?」 「聞きたいん?」 「……いや、本音を言えばあまり聞きたくなっ」 「聞きたいんやろ、聞きたいよなぁ?」 「むしろ関わりた……」 「ええやろ、そこまで言うんやったら聞かしたる」 「遠慮って言葉知ってるはやて?」 「あ、こんなところになのはちゃんの生写真が」 「謹んで聞かせていただきます」
ぐだぐだ抜かすフェイトちゃんに向けてカードを切る。 手の中でひらひらと揺れるなのはちゃんの笑顔に、即座に反応するフェイトちゃん。 懐から取り出したなのはちゃんの写真は効果抜群だったらしい。 さすが、対フェイトちゃん最終兵器。 ……いや、あの笑顔で堕ちとるんはフェイトちゃんだけやないとは思うけど。
「で、シグナムとどうしたの?」 「どうもせぇへんよ。というかどうもせんのが問題なんやけど」 「はぁ……?」 「いや、実は今朝な……」
相談という名の発散はするべきやと思うんよ。
|
|
|