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2006/09/17(日)
vol.109 at ADDICT
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フォーバレー移転の為、難民になった渋谷魂(笑) 無事、新地、池袋で開催、大盛況の内に終わった。
雨の中、来場してくれた皆様、有難うございました。
今回は、出順等、色々と悩んだ。 何せ、初めての箱。 箱スタッフの方も、イベントの流れが解らない。 リハも時間の無い中、タイトに進めなきゃならないし、 本番中も、サブステを挟むので、そのタイミングも指示がいる。 フォーバレーは、スタッフが、慣れてサクサク進行してくれてたけど、 今回は、そうはいかない(笑)
イベントプロデュースの真骨頂の楽しみ。
今回は、初めてのお客さんが過半数を超える。 演目をどう、組み立てるか? ミュージシャンも掛け持ち組みが多いから、体力と集中力も考慮しなきゃならない。 また、掛け持ちだから、機材セッティングが楽になるメリットも生かしたいしね。 サブ、メインを合わせて、トータル13シーンの組み立て。
始まりから、エンディングまでのトータルな空気感創り。 厳密には、入場から退場まで。 もっと厳密には、会場入りから、会場撤収まで、 出演者、スタッフ全員の士気と意識と集中力が、その日の空気感を創る。
そこに、来場したお客さんの感情が混ぜ込まれて、 初めて、その日にしか生み出せない一発勝負の空間が現れる。 それが、イベントやライヴの面白さであり、醍醐味。
今回は、彼方が久々に渋魂復帰とあって、スペシャルと銘打った。 が、過剰な演出は避けた。 その代わり、初めての方にも、体力さえもてば・・・ 全ステージ観てもらっても納得してもらえる流れを目指した。
キャスティングも、俺の思惑と意図を読んでくれる ベテラン組(達ちゃん、淳さん、太田っち)をポイントに配した。 初めての箱、予想外の機材トラブル等の理由で 流れが寸断されたとしても、彼等なら、流れを引き戻せる技がある(笑) 実際は、大きなトラブルもなく懸念で終わったけどね。
とは言え、ライヴイベントは、個の集合イベント。 全体の流れに迎合しては、良いライヴパフォーマンスは出来ない。 自分の持ち時間は、それぞれが一番の爆発をして貰うのが良い。 そう、他人の客を奪いに行くくらいの本気のバトルが見応えある。
今回の出演者は、身内で固めたので、演奏曲も事前に把握してあった。 NOBだけは、ノールックでやらせた(笑) イベントの顔となる初のトップバッターとして、 何をするか予想できない彼ならではの魅力を発揮してもらう為にね。
そのセットアップの為に、サブで、掴みMC&一曲、達ちゃんにカマシテ貰った。 俺も、内容を知らないNOBのステージはドキドキした(笑)
達ちゃん&NOBの一曲目で・・・ 「よし、今日はいける」と確信した。 あとは、スムーズに、それぞれが、ベストギグを目指してくれたら成功。
変な話、一曲目の時、エンディングのセッションの画を考えてる。 そのイメージを強く念じて、その時を捕まえに行く。 たった5時間後の未来を現実にするトライアル(笑) その間も次のイメージへの修正を事前に施していく。 腕時計と睨めっこ(笑) 「よし、次のサブで二分巻くよ」 「次のMCで、この説明入れといて」 「淳さん、トークのみで参加させて」 「時間ないから、全員のコメント辞めて、このキーワードでオケ出すから」 とかね。
今回は、初めてのスタッフのPA&照明に 「次の流れは、こうなんで、キュー出すからね」と、久々の司令塔(笑)
ステージが、始まると、ロビーチェック。 お客様の満足度チェック(笑) 過去にも、何度か、曲やMCのカットやセッションを止めた事もある。 予定は、あくまでも予定。 ガンガン、変更する勇気も必要。
何故、こんなネタばらしするか?
この日記、アーチスト連中やスタッフ連中が、意外とコッソリ読んでるらしいから(笑) ノウハウの伝授とまではいかないが、公開してるって訳。 打ち上げや、打ち合わせで、たまにこの手のネタを話す事もあるが、 記しておけば、便利じゃん。
要は、どんなイベントに参加しようとも、勝ち上がる為には、 その主催者や、オーディエンスが何を求めてるかに敏感になれる事だ。 それを、瞬時に判断して、その中で、自分のベストを出す。 何も考えずに、やってる奴とは、そりゃあ差が出るってもんだ。
今日は、俺的には、渋魂史上ベスト3に入る、流れと空気感だったと思う。
EAST最終日、そしてAX。 ひけをとらない、満足度だった。
あくまでも、俺の主観。 イメージ通りに一日を終えられたって言う、俺のエゴの主観。 久々に、仕切んなきゃって思いがあったからかもね(笑) お客さんや、演者にとっては、別の話。
一曲、いや、ワンフレーズで人生変わったり、一生の宝物になったり。
そんな瞬間の連続、その場面を紡ぎ上げたイベントやライヴが理想。 一生、辿り着けないだろうから、毎回が楽しいんだけどね。
今日は、演者&スタッフ、オーディエンス共に、 あの時間、あの場所に、集った、誰一人が欠けても、 あの感覚、あの空気感は、生まれなかった。
皆様、有難う!!
そして、長丁場、お疲れ様でした!!
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