|
2007/03/30(金)
タイマン戦では無敵過ぎ 二人相手にゃ即解放
|
|
|
ゴッドハンド二週目にして闘技場完全制覇。 二週目以降限定のゴッドシリーズという強力な必殺技が馬鹿みたいに強いです。 その分べらぼうに高額なんで、カジノで相当時間食われるのがアレですが。
さて、ゴッドハンドを開発したクローバースタジオなんですが、すでに解散が決定、今月をもって完全に清算が終わるとか。 クローバースタジオはカプコンが全額出資した子会社で、稲葉敦志、神谷英樹、三上真司など、「バイオハザード」「デビルメイクライ」「逆転裁判」といった看板タイトルを世に送り出した主力スタッフが参加していました。 しかしながら売り上げが思ったように伸びず、最終的にはスタッフの数が当初の5分の1程度まで減っていたという話もあります。 そのためカプコン側から解散命令が出され、残っていたスタッフはカプコン本社に戻されたというのが経緯です。
これについて、私としては非常に惜しいことだと思われました。 ゴッドハンドをプレイしていて感じたのですが、この会社はゲーム作りに対して物凄く意気込みが感じられるんですよ。 「俺たちはこういうゲームを作りたいんだ」って想いがひしひしと伝わってくるんです。 ゴッドハンドについて言えば、硬派なアクションにしたいというのが前面に出てます。 シンプルでありながらテクニックの高さを求める。 派手なエフェクトや凝ったシステムに頼らず、純粋にプレイヤーの技術が問われるゲームなんです。 難易度は非常に高いんですけど、単純にプレイヤーを苦しめようとしているわけではなく、練習を繰り替えすことで確実に上達出来るようになり、その成果がキチンと反映されるような上質な難易度調整が感じられます。 また繰り返しをストレスにしないために、ストーリーは単純に、全体的にバカっぽく笑える作りに、音楽もテンポよくといった心遣いが散りばめられているんです。
「大神」や「ビューティフルジョー」も方向性は違うものの、それぞれのコンセプトをしっかりと貫いた作品のようです。 実際にプレイした人たちにはどれも評判がよく、続編を望む声は多いと聞きます。 しかしながら売り上げを出せないことには、やはり商業としては成り立たないんでしょう。 ゴッドハンドやビューティフルジョーはその難易度の高さが敷居を高くし、大神は独創的なビジュアルやゲーム性が間口を狭くしてしまう。 面白いけれども人を選ぶゲームというのは、ビジネスには向いていないという側面がつきまとうんでしょうね。
そんなこんなで解散したクローバースタジオなんですが、かつてのスタッフが複数社からの出資を受け、新たに「SEEDS」という会社を立ち上げるようです。 これにあたって稲葉敦志氏はカプコンを退社し、代表となるそうな。 再びクリエイター魂の込められた質の高いゲームが出来ると期待の声が挙がっていますが、私はスタッフの減少や広報の弱さ、そして何より人を選ぶそのゲーム性がネックにならないかという不安も覚えます。 とりあえず期待半分不安半分で処女作を待とうかと思います。
|
|
|