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2013/01/20(日)
「八重の桜」を見るのがつらい。
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タイトルどおりです。
1、2話を見た段階ではさほどそうは思わなかったんですが、3話を見て「つらい」ということが私の中でほぼ確定になってしまいました。
これは過去の大河ドラマと比べてどうこうという話では全くなく、かつ、実在の新島八重とも関係なくて、「八重の桜」における八重(演:綾瀬はるか)を見るのがつらいということなのです。と言うのも彼女は、
・砲術という、女性は普通やらないとされていることをやっている上、 ・女性が普通やるべきとされる機織りや裁縫は下手。
にもかかわらず、出会う人ほぼ全員(特に男性)から好かれていて、誰からも嫌われていない。なぜなら天真爛漫な天然ガールだから。
ずるいです、これは。「誰からも好かれる」というあの愛され素質の高さは努力して手に入るものではないというのに、それを初めっから持っているというのが反則。その素質があると、「人に好かれよう」という努力を一切しなくても周り中から好かれるんです。そういう人を見るのは、その素質がない人間にとっては非常につらい。
実際、作中での八重は「男性に好かれよう」という努力(女らしく振舞うなど)は一切していないにも関わらず、幼馴染にも惚れられているし、会ったばかりの尚之助にも、早くも憎からず思われているのです。
これ、すごく不公平じゃないのでしょうか。八重のような「女らしさ」の型にはまろうとしない規格外の女性が男性に好かれるのであれば、銃を撃とうなんて思いもよらない、真面目に花嫁修業をする女の子たちは一体どうすればいいのですか。平凡な、いわば「規格内」の娘達にとっては、何とも割の合わない設定ではないかと思うのです。
現時点での綾瀬八重を見る心境と言うのは、「大して勉強せずにテストを受けて赤点を取りながら、解答用紙に描いた絵が面白いという理由で合格点をもらった天才型の生徒を見つめる、平均点の生徒の心境」とでもいえばいいのでしょうか……。
はい、分かってます。私、暗いです。ねたんでます。自分にない「天性の何か」を持っている人を見るのは、つらいのです。
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