|
2012/06/01(金)
「平清盛」第21回「保元の乱」冷静編
|
|
|
第21回の放送からだいぶ日が経って落ち着いたので、気を取り直して良いところを書こうと思います。
・孫子 本郷先生のツイートを読んで驚愕したのですが、藤本先生は自ら「孫子」の中からあの2か所を選び、本郷先生に「これ使えませんか?」と尋ねたのだそう。あなたすごいよ。素晴らしいよ。最終回までついていきます藤本先生!
・常盤と由良 ふんわりした雰囲気で男性を優しく包み込む常盤って、男性からしたら魅かれるんだろうな…。でも、女性はあまり彼女を好きになれないのでは、と思います。「本人が意図しない可愛がられ上手」なんですよね、常盤は。逆に由良は「素直に甘えるのが下手」。「しっかりしなきゃ」と思っているから、なよなよしたところを男性に見せない。その結果、男性は「由良はまあ、しっかりしてるから大丈夫。常盤は俺が守らないと生きていけない」となっちゃうんだよなあ。
・長田忠致が登場 うわー、忠致が出てきた…この時点では義朝も正清も彼を信頼しているんですけど、視聴者は辛い。
・鎧直垂と鎧の色 ほとんど黒ずくめながら(おそらく「平治物語」からとったダースベイダースタイル)、ところどころにほんの少し赤を使っている清盛の合戦装束。美しい。それと対照的な色で、かつ源氏の旗の色でもある白の鎧直垂と鎧で身を固めた義朝。この対照が絵的に良かったと思います。
そして今回光ったのは、頼長周辺。 初めて巻き込まれた実戦の中で、恐怖におびえるしかない頼長。こうした戦闘をこれまで武士にすべて引き受けさせてきたから、自分は流血とは一切無縁で、体を張って戦う武士を見下してきたのです。その自分が戦闘に巻き込まれたとき、できることは何もなく、おろおろと逃げまどうことしかできないという現実。頼長は「現実の大きさ」に圧倒されていたのではないでしょうか。一部の隙もなく理論が構築される学問の世界とは違う、理屈を押し流す理不尽なほどのエネルギーがうねる現実を、頼長は意識してかせずか、目に入れていなかったのだと思います。これまで犬のように顎で使ってきた為義に、自分を守れと命じたら「やかましい!」と一喝されてしまう場面、良かったと思います。
そして何と言っても、頼長の生足ご披露。
山本さん、足、白っ!!
これが拝めただけでも満足といっていいくらい、「山本頼長のなまっちろい足」は眼福でした…!
うん、まあ、第20回があまりにもテンポよく小気味いい出来だったので、21回の期待値が高くなってしまったのでしょうね。「アドレナリン出まくってるから射られても斬られても平気!」くらいの怒涛の合戦を期待してしまってましたわ…。
28日、29日に拍手下さった方、ありがとうございます! 29日15時台のかた> 同意ありがとうございます。やはり戦闘を期待してしまいますよね。通清の為義への最後の言葉が「殿のお子はみな立派なもののふになりました」というのはグッときました。為義は義朝から「不甲斐ない」と言われていましたし、為義もそれを自覚しているのを側でずっと見ていたでしょうから、それゆえ最後にあのセリフが出たという感じがしますね。
|
|
|