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2012/04/08(日) 「平清盛」第13回「祇園闘乱事件」
13回はいよいよ、祇園闘乱事件。陰暦6月末なので、今の暦で言うと7月末くらい。暑い盛りです。京都盆地の夏は暑い。武士も貴族も汗だらだら流す、第13回です。

清盛含め平家一門が祇園社に田楽を奉納しにやってきますが、弓矢を帯びていることを悪僧にとがめられて、そこで兎丸がケンカ。境内を血で汚したとして、止めに入った盛国ともども投獄されてしまいます。

比叡山の大衆(だいしゅ)はさらに、清盛の流罪を要求して強訴(ごうそ)に出ます。デモ行進です。ここで、後に弁慶を名乗る鬼若(おにわか)が初登場。荒々しくていい感じです。明雲(みょううん)もかなり強気の人物として書かれています。この人が天台座主になるのは、およそ20年後の1167年。平家物語での明雲は結構しおらしい感じなので、このドラマでの描写は意外。若さゆえの血の気が多さでしょうか。

この強訴を追い払うため、今度は源氏一門が動員されます。神輿をかかげている限り無敵!とばかりに気勢を上げる悪僧たちの頭上を一本の矢が飛び、神輿に命中!大衆も源氏勢も度肝を抜かれ、矢の飛んできた方角を見ると…そこにいたのは平清盛!流れるタルカス!

久しぶりにタルカスが流れて、気分も一気に盛り上がりました。やっぱりタルカスはイイです!高揚感あります。

平氏家族会議で、「わざと射た」と言ってのける清盛。やはり清盛は災いの種!と甥を罵る忠正ですが、身重の時子の前でそのようなことを言っては、と宗子にたしなめられます。裁きが下るまで蟄居することを決める忠盛。叡山の悪僧は白河院でさえ思い通りにならなかったのだから、あがいても無理だと、なぜか泰然としています。

忠盛・清盛の処分を巡り、鳥羽院の御前で開かれた会議は紛糾。父の師通を神罰で亡くしている忠実と、その次男・頼長は2人の流罪を主張しますが、忠通・信西が反対。「忠実・頼長と忠通・信西は意見が合わない」描写が少しずつ出ていますね。

検非違使庁で蟄居中の忠盛に、宗子さんからの着替えを届けに来る家貞。ところが清盛には着替えはなく、時子から預かってきたと家貞が取り出したのは双六セット。時子さん、清盛の扱いを分かっている!自分で招いた騒動だから、優しくしないんですねぇ。

身重の時子は、生田さんも目を丸くするほどの食べっぷり。ご飯もおかずも山盛です。魚はシシャモみたいに見えますが、何なんでしょうね。やはり妊娠中なのでカルシウムを取ってたのか。そして食事の最中に、どうやら産気づいたようです。

そこへやってきたのが忠正。家族会議で怒って暴言を吐いたことを時子に謝りに来たのでした。怖い人かと思ったら、頭に血が上っていただけで、根は誠実なんですよね。ところが、時子どのは?と尋ねた生田はそれどころではなく、逆に清太・清次を見ていてくれと頼まれてしまいます。これを拒んで帰ったりせず、ちゃんと子供2人の相手をしてやる忠正。やっぱ優しい忠正おじさんです。器用に竹馬を作れてしまうのもポイント高い。

産気づいた母に対して、清太は一抹の不安がある様子。生まれた子が男子だったら、母上は継子の2人よりも、自分の子ばかりを可愛がるようになるのでは…と、忠正に尋ねます。清太がこの質問をぶつける相手を忠正に設定したというのが、何とも脚本の妙。「誰も好き好んで、血のつながりのあるなしで争ったりせぬ」と、忠正は清太を温かく諭すのです。

忠正おじさああん 。・゜・(ノД`)・゜・。

いや、もう、藤本先生、忠正をこんなにも血の通った温かい人間として書かれるともう…私はどうしたらいいのですか。

保元の乱ではバスタオルを何枚用意すればいいのですか。

今回の忠正のシーン、すごく好きです。なんか、ほのぼのすると同時に悲しくもあり。

さて、水仙カラー配色の着物を召した鳥羽院。なんと、蟄居中の忠盛・清盛父子を直接訪ねてきました。清盛に、「神輿を射たはわざとか?手違いか?」と問います。

「わざと射た」と言ってのけた清盛に対し、両手を広げ「朕を射てみよ」と挑む鳥羽院。清盛は架空の弓を構え、矢を番え、引き絞り、鳥羽院を射抜く。

矢を受けた鳥羽院は、己の中から「白河院の血が噴き出ている」と口にする。

なぜ鳥羽院は自分を射させたのか?という説明は敢えてすっ飛ばされているので、見る側でいろんな解釈ができると思います。自らの上に大きな重石となって、死んだ後までのしかかっている白河院。その白河院でさえ押さえられなかった勢力が叡山の悪僧です。その者たちに対してためらわず矢を放った男に、鳥羽院は光るものを見出したのではないでしょうか。今も自分を苦しめる白河院の呪縛を、この男ならば解けるのではないか、と。

このシーンは三上鳥羽院の独壇場。狂気じみた演技、引き込まれました。

で、忠盛・清盛は流罪を免れて罰金で解決。それを知らせに忠清が忠正を訪ねにやってきたところで、産声が聞こえます。宗盛誕生です。忠正の膝で寝てる清太・清次がいいなあ。忠正の膝枕でうたた寝し隊。一方、主張が通らなかった頼長は歯噛みしてギリギリ。

一件落着で喜ぶ家盛でしたが、母・宗子と家貞が話しこんでいるのを聞いてしまいます。忠盛はまだ前の奥方を大切に思っている、だから清盛を守るのであろう…と、浮かない表情の宗子。

舞子は忠盛の中で神聖化されている感じがします。結ばれないまま死別させられたという悲劇があっただけに、かえって聖女化が進んだというか…。思い出って、美化されがちですし。

家盛は母上にあんなに心配かけて兄上ったら→私さえしっかりしていれば!私が、誰もが認める嫡男であればいいのだ!と決意したらしい家盛。私が嫡男です宣言を兄の前でぶちまけ、to be continued.

…で…

次回はいよいよ…

危険な一夜が幕を開けます。

一部で大変な盛り上がりを見せるんじゃないでしょうか。


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