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2012/04/30(月) 「菖蒲燃ゆ」第2回「家盛決起」
すいません、嘘です。「平清盛」第14回です。

久安3(1147)年。清盛30歳、家盛(21)歳。祇園闘乱事件後、家盛が嫡男宣言をしたのは、母・宗子のためでした。自分が嫡男になれば、母はもう悩まなくていい、と。

賀茂臨時祭で、家盛が舞人を務めることが決定。祇園闘乱事件の影響で出られず、ふてくされる清盛。

源氏サイドでは、義朝(25)と為義(52)が対立。「摂関家寄りの為義 ←→ 鳥羽院寄りの義朝」という、この親子が取った路線の違いをちゃんと見せています。

イライラして由良と口論になる義朝。このとき正清が「どうしよ、どうしよ」とおろおろしていて可愛い。水仙探索の時もそうだったんですが、正清は自分の台詞がないシーンでもしぐさや表情でちゃんとお芝居してるんですよね。いいねいいね!

で、賀茂臨時祭。

家盛の舞に対して期待していなかった様子の頼長(28)ですが、忠実から「家盛は正妻の子」と聞かされて目が光りました。祭りを無事に終えて喜ぶ平家一門に、「頼長が家盛を屋敷に招きたいらしい」との知らせが入ります。

一同、「摂関家が目を留めてくれるなんて!」「さすが家盛様!」「家盛様GJ超GJ!」と大盛り上がり。一人ふてくされているのは、表舞台から絶賛遠ざけられ中の清盛なのでした。

頼長邸に招かれた家盛。頼長は家盛の舞をほめ、家盛が嫡男になるべきだとほのめかします。

明けて、久安4(1148)年。相変わらず引きこもり状態の清盛とは対照的に、家盛は従四位下・右馬頭(うまのかみ)に昇進。再び頼長邸に招かれました。ここでは頼長が二藍(ふたあい)の夏直衣を着ており、庭には蛍。

「そなたも飲むがよい」という頼長の口調も視線も、口角4mmの薄笑いも、家盛を舐めまわして絡め取るかのようで、もうわいせつにも程があるだろう山本耕史

あの兄さえいなければ、自分が嫡男なのにと思っていたのだろう?ん?物分かりのいい振りをして、耐えていたのだろう?

と、家盛が心の底に封じ込めたはずの思いを巧みに引っ張り出す頼長。

以下自粛。

家盛が頼長に抗えなかったのは、頼長の甘い言葉が少なからず当たっていたからでしょう。うすうす思っていながら誰にも言えずにいた、「そこを突かれると一番弱い」部分をあっさり掴まれて、抵抗する意思を奪われてしまったんでしょう。清盛を兄と慕い、「嫡男は清盛兄上。自分は兄上を支えてついて行く」ことに決めて生きてきたはずなのに「そんな必要はない。お前が一番上に立っていいんだぞ」という禁断の選択肢を目の前に出されてしまったのです。そりゃ揺れます。

久安4年はこれで終わり、次の場面で早くも翌・久安5(1149)年。鳥羽院の熊野詣に、家盛(23)と頼盛(18)が同行することになります。そこに経盛(26)・教盛(22)が初登場。礼儀正しい経盛に対し、声が大きく元気な教盛という設定のようです。さすがは能登殿の父になる人!

この兄弟勢揃いの場で、「自分を嫡男だと明言してほしい」と忠盛に詰め寄る家盛。宗子が割って入りますが、内大臣をバックに得た家盛は「母上は黙っていてください」といつになく強気です。

「一門の安泰だけを考えていて、世を変えられるか!」と声を荒げる清盛ですが、蟄居中のプーが何言っても説得力ゼロです。 清盛の言葉はむなしく響くのみ。

八方ふさがりの清盛を見て、「今からでも姉上を家盛様の側女にできねーのかなー」と気軽にツイートしてしまう時忠。空気読めお前。清盛もやけになって「家盛の側女になればいい!」と吐き捨てますが、逆に時子に諌められます。時子を抱きしめる清盛の表情がいいですね。周囲にそっぽを向かれて精神的に弱っているときに、無条件で支えてくれるのが時子なんです。

で、またしても頼長邸に来ている家盛。ここでの頼長は冬直衣です。

はい、ドS内大臣の一人舞台開始。

家盛が平氏を継げば、平氏の財力が摂関家のものになる――と、家盛と関係を持った目的をバラす頼長。

ねっとりとした手つきで家盛の肩を抱く頼長。家盛が慌てて身を離しても全く意に介さず、口元に薄笑いを浮かべ、「清盛よりもはるかに御しやすい」と言い放ちます。家盛が動揺して逃げようとすると、一転して厳しい口調で「もう遅い!」と一喝。後ろから抱きすくめるや、「そなたは一門を売ったのだ」と、その息が耳を撫でまわしそうなほどの距離でささやき、家盛完敗。視聴者完敗頼長、圧勝。

ここはもう、山本耕史の圧倒的な演技力にただ、ただ脱帽です。相手の扇を抜き取って顎を持ち上げたり、頭を抱き寄せたり、一つ一つの動作がとにかくヤラシイのです。こういう場面は変に照れが入ったりすると一気に白けてしまうので、エロに徹したんでしょう。大正解。

熊野詣に出立する家盛ら。2月に京を出発→参詣→3月に京へ。熊野参詣というと、一カ月がかりだったんですねえ。

ここで、清盛邸の清太・清次と、かつての平太・平次兄弟がオーバーラップします。

それ反則でですよ藤本せんせえええ 。・゜・(ノД`)・゜・。

いや、この感想を書くために14話を録画で見ているんですけど、このオーバーラップは何度見ても泣けるんです。うう。

無邪気に兄を慕っていたころは「当たり前の兄弟」だったのに、何の疑問も持たなかったのに、周囲の思惑に気を取られ、兄が好きだというもっとも単純な思いを見失っていた。憔悴し、馬から落ちる家盛。

それにしても私の知る限り、家盛の性格や考えていたこと、平氏の中での位置などをここまでしっかり描いたドラマはこれが初めてではないかと思います。藤本さん、大東さん、素敵な家盛をありがとう!


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