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2012/02/07(火)
「平清盛」第5回「海賊討伐」
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今回は新登場の面々を見せつつ、次回に控える海戦までの準備の回といった印象でした。
・頼盛誕生 冒頭は宗子の第二子・頼盛の生まれたてほやほやシーンから。平五郎という幼名を聞いた家盛が「三番目だから平三郎では」と尋ねると、「三と四はよそにおる」と穏やかに言う宗子。忠盛はちょっと照れくさそうです。個人的にこのやり取り、すごく好き。当時は一夫多妻が普通だったとはいえ、夫が外で子供をもうけていることに宗子が動じていないのは、忠盛が宗子を正妻として別格に扱っているからです。確固たる地位を得ているから彼女は余裕があるのですね。忠盛も息子たちには強く厳しい父である一方、宗子に対しては彼女の心の余裕というか、寛大な部分を頼りにしているのではないでしょうか。 肝心の清盛は赤子を囲む輪に入れず(入らず)、一人だけ庭にいるという形で距離感を見せています。
・佐藤義清・義朝・清盛の対面 この3人の場面はコメディ寄りで、見ていて楽しいです。野良猫にしては妙に丸々とした三毛猫がかわいい。義清の家に上がってまでケンカしている清盛と義朝、ほんと少年ジャンプだ(笑)。
・藤原得子と鳥羽院が出会う 病身の藤原長実が、娘の得子を連れて璋子の元へ。得子の結婚相手が決まらないまま自分は病を得てしまった、せめてこの子を崇徳帝のそばに仕えさせてほしいと頼み込みます。璋子は快諾し、自らの邸で得子を預かることにしました。 夜、「なぜ入内した」と璋子に問う鳥羽院。すると璋子は「入内は不本意で、悲しくて仕方がなかった」とぬかし、鳥羽院激怒。パニックになって雨の中へ飛び出したところで得子に遭遇(タイミング良すぎる(笑))。帝に近侍させるつもりだと璋子から聞いていたのに、発作的に押し倒して自分のものにしてしまいます。得子はこれを拒むどころか、「これきりで終わらないでほしい、院のそばにいたい」と積極的。璋子に裏切られた苛立ちを受け止め、荒んだ心を撫でてくれる女性に初めて出会った鳥羽院が、得子しか見えなくなるのは自明の理でした。
・信西再登場 さて朝廷は海賊対策の会議中。赤い束帯姿の信西が会議の場に現れ、貴族たちが利己的だから世が乱れるのだと大演説をぶちます。
・海賊退治と義朝の東下 朝廷の命を受けて西海へ出発する平家。初陣と聞いてノリノリの清盛ですが、次男の家盛は同行を望みながら、留守番を命じられてしまいます。 平家の行列を苦々しく眺める為義に、東国へ下ると告げる義朝。この理由は詳しくは語られませんが(実際、これについては理由が今でもよく分かっていないので)、父はちっとも昇進できず、自分も北面の武士には選ばれなかったのですから、このまま京にいてもプーだと視聴者に分からせるだけの描写はここまでで十分してきています。関東に自分磨きに行ったんだくらいの認識でいいと思います。この回が初登場の乳母子、正清とともに関東へ旅立って行きました。
・安芸到着 平家一行は安芸に到着。腕っぷし担当の伊藤忠清も合流して気勢を上げますが、ここで鱸丸の助言を聞くか否かで清盛と忠正が対立。清盛と二人になった忠正は、「平五郎を可愛いと思うか。俺は思う。自分の子の時もそうだった。だがお前のときだけは、赤子のお前を見てもそうは思えなかった」と、清盛への不信感を吐露します。 お前は信用できない、家族とは思えないと言われて憮然とする清盛。「俺はこんなところで何をやっているんだ!」と自問しているところへ…
何でもよお―――い!
あんたの登場の仕方は毎回それなのか、信西!!
安芸に来たかったが遠かったからという理由で、平家の荷車に潜んでいたのです。束帯姿はどこへやらの汚れっぷり。
戦の準備を整え、いよいよ海へ漕ぎ出した平家勢。そこへ巨大な海賊船が姿を現し、タルカスが鳴り渡り、To be continued!
【今週のあっきー】 井浦あっきー登場――――!! 待ち望んでいたお方がお出ましです。今回は台詞はありませんでしたが、理不尽な冷遇に顔を曇らせる様子がイイです。曇っていてもきれいな顔です。今後が楽しみ!
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