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2012/10/07(日) 「平清盛」第35回「わが都、福原」
だいぶ間が空いてしまいました。もう各回感想を書くのをやめたのかと思われてそうですが、遅れながらも続けますよー。

第35回は渡辺一貴さんの演出。
OPクレジットの「剃髪指導 東京都理容生活衛生同業組合」という文字が目を引きます。何が起こるんだ。

年は前回に続いて、1168(仁安3)年。病から回復した清盛(51)は、明雲(55)に出家の意志を伝えます。

平家物語では、病気にかかる→平癒を願って出家→回復 という順序だったのですが、本作では回復後の出家となっています。というのも、「比叡山延暦寺の明雲から戒を受けることで、延暦寺と手を携えたいから」という清盛の意図を前面に出すため。

仁安3年2月11日、清盛が頭を丸めます。剃っているのは地毛。これまでも地毛を伸ばして髻を結っていた松ケン、剃髪も本当にやっちゃいました。東京都理容生活衛生同業組合はこの場面に協力されたようです。もしかして、清盛の頭に剃刀を当てていた坊さんが実は同組合の理容師さんだったり…?

さて、伊豆。

なんか野性児が出てきた。

コーンスターチが歩いているようですが、北条政子(12)です。弟の小四郎(6)の前で弓を引いてみせると、大根を担いできた父の時政(31)の真横をかすめてしまいます。ちっとも娘らしくしていない政子にキレ気味の時政。遠藤憲一パパいいねいいね!時政さんの娘になりたいです。「あーもう足拭け、ほら!」とかキレ気味に言われたい。

「小四郎」は四男という意味ではなく、父である北条四郎時政の子どもという意味。敦盛を討ったことで知られる熊谷次郎直実は、息子の直家を「小次郎」と呼んでいました。

一方の頼朝(22)は、第32回で我が子を殺されてからというも廃人モードまっしぐら。千鶴丸を亡くしたのが仁安2年なんで、頼朝は1年くらいこの調子らしいです。庭をうろうろしてる頼朝への藤九郎の台詞、「戻りましょ?」「裸足じゃないですか〜」がもう、徘徊老人を連れ戻しに来た家族の台詞めいております。

舞台は京に戻り、ツルツル清盛のお披露目。一門の面々を前に「福原に移住する」と宣言します。

本作で使われている剃髪の特殊メイクはすごく良くできていて、「本当に剃ったのか」と思ってしまうくらいです。しかし!やはり本当に剃った頭は青さが違います。時子(43)も一緒に落飾しました。頼盛(37)がめっちゃ驚いてる!(狩衣に折烏帽子という組み合わせは初めて見ましたが、大宰府から急いで来たという設定なので、動きやすい折烏帽子なんでしょうね。)

清盛が福原に住むと聞いた後白河院(42)は、平家につながる憲仁親王(8)の即位を決定。仁安3年2月19日、憲仁親王が即位して高倉天皇が誕生します。母は時子の異母妹、滋子(27)。

(ちなみに、先帝の六条帝は2歳で即位して5歳で退位。上皇となったときにはまだ元服しない童形のままでした。何がどうなっているのか、分かってなかったでしょうね…。8年後、13歳の若さで帰らぬ人となります。)

高倉帝の御世となり、宗盛(22)ら時子腹の子どもたちの扱いが高くなり始めます。面白くないのは、本来なら平家嫡流である頼盛。

で、再び伊豆。
三浦義明・上総常澄・佐々木秀義・北条時政という小汚い東国武士ーズの飲み会。一応名前がテロップで出るのですが、誰が誰かよく分かんない…と思ったら回想シーンになり、波多野邸の宴会シーンにきたろう常澄が出てる!? きたろうさん初登場かと思ったら、早くから出てたんですね。気付きませんでした。(ちなみにこのシーンは、第11回「もののけの涙」。約半年前の放送でした。)

「そういや時政殿にも娘さんいたよね?」「早めに縁談考えた方がいいんじゃね?」という話になったところで、イノシシを担いで政子登場。呆気にとられる東国武士ーズを前に娘の縁談のことなんですけどなどと言い出す時政さんは天然ボケなのか。無理すぎる。

福原では清盛が邸宅のリフォームを始め、兎丸も巻き込み、貿易港づくりが始まります。いきいきしてる清盛。

京では、教盛(49)が参議に任じられましたが、頼盛は置いてけぼり。福原の清盛は「頼盛…あれは優れた男子じゃ。頼盛がおらねば、平家の繁栄は保てまい」と言っていますが、そういうことは直接言ってあげないとさあ…。頼盛が「自信喪失なう」ですよ。

その頼盛は、八条院&以仁に取り込まれつつありました。嫡流なのに疎外されてる以仁に共感するでしょ?という八条院。頼長と家盛を取り込んで利用しようとしたのに重なります…。そして10月、頼盛は念願の参議に昇進。

ところが11月、頼盛は全ての官職を解かれてしまいます。福原に呼ばれ、「もう平家一門でいたくない、追い出してほしい」とまで言う頼盛に、清盛が明かしたのは福原遷都計画

「上皇様の目の届かぬ」という「目」、言葉通りの「目」とも取れるし賽の「目」とも取れます。上皇の賽の目で動いたりしない、上皇の盤上から飛び出すぞ、と。一つの言葉にダブルミーニング。

「賀茂川も海も同じ」は無理がある、というのは確かにそうですが、白河院は「雨水の禁獄」をやってみたり、とにかく「水」を「思い通りにならないもの」と捉えていたのではないでしょうか?一方、水を「思い通りにする」と大工事やっちゃう清盛―という思考の対比なのでは。(まあ少々説明足りんけど)

伊豆では徘徊青年・頼朝を物の怪と思い込んだ政子が網を掛けて捕獲したり、鞍馬寺では神木遮那王(10)がお披露目されたり。源平の人々の交錯は、まだ少し先のことでした。


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