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2012/01/24(火)
「平清盛」第3回「源平の御曹司」
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今回はもう分かりやすいことこの上ない、ベッタベタの王道展開でした。もちろん、正面からがっちりやれば面白くなるのが王道の王道たる所以で、思いきり楽しむことができました。
…が、一つだけ注意点があります。それは、義朝の年齢は忘れなければならないということです。ここさえ目をつぶればあとは無問題。
1132年、清盛は西海(具体的な場所は不明ですが瀬戸内のどこか)で、鱸丸らとつるんで海賊退治の日々を送っていました。海賊から積み荷を奪い返し、船主からの分け前を庶民に配っていたのでした。
変わって、京。忠盛が家盛に舞の稽古をつけていると、伊藤忠清が駆け込んできました。清盛様がー!と慌てふためく忠清に連れられて忠盛一行が検非違使庁に駆け付けると、泥だらけの賊に混じって清盛と鱸丸がふんじばられてます。
こんな汚いなりでは捕まっても仕方がないと笑い飛ばす家貞。 もおおーーしわけございませええんと忠盛に土下座する盛康。 兄上お久しゅうございます(*´∀`*)と喜ぶ家盛。 平次元服したのかそれはめでたいのうはっはっは、と上機嫌の清盛。 はっはっはではのぁーーい!とキレる忠正。
この面々を統率する忠盛の苦労はいかばかりか。 まともなのは忠清くらいじゃなかろうか…
友を捕らえられた上に西海に戻ることも許されなかった清盛が怒り心頭で歩いていると、目の前に一人の武士が現れ「平清盛、俺と競べ馬で勝負せい」といきなり持ちかけます。それどころではない清盛は当然無視しようとし、しつこい武士にいら立って「大体、誰なんだお前は!」と聞くと、
誰でもよぉーーーい
…ではなく(すいません)、「八幡太郎義家の曾孫、源為義が嫡男、義朝」と名乗りました。義朝は1123年生まれなので…うわ何をするやめあsdfghjk
さて清盛は父から、鳥羽院を警護する北面の武士に加わるよう命じられますが、条件反射で拒否。「王家の犬にはなりたくない!たくましき野良犬として生きていく」と唾を飛ばしていきがります。それを無表情で聞き流す忠盛の威圧感が絶大。眉ひとつ動かさない冷ややかな顔がたまりません。
さて再び賭場にいる清盛、負かした博徒にある話を持ちかけました。
この博徒たちが検非違使庁の門番に石を投げて乱闘になり、その隙に清盛が三人の同輩を牢から助け出します。脱獄を成功させて上機嫌の清盛を呼び止めたのは、またしても義朝。なんでこの人は清盛の行くところに現れるのか。 「なぜ北面の武士を断った?」と食ってかかる義朝。義朝は北面に加えてもらえなかったのです。えーと北面の武士は何歳から入れるのか分かりませんが、いま1132年で義朝は1123年生まれだから…数え年で…うわ何をするやめzxcvbんm
清盛は義朝の問いかけに、またしても「王家の犬にはなりたくない、俺は1人で生きておる!」と突っ張りまくった発言をしますが、義朝はその浅はかさを見通したかのように「やはり甘やかされた御曹司か」と鼻で笑って去って行きます。
その直後、さっき脱獄させた三人が北面の武士に行きあい、取り押さえられてしまいます。三人を助けようとする清盛を、必死に止める鱸丸。
清盛のこのトラブルを、平家の面々は賄賂で隠し通すことに。そこへ清盛が帰宅し、「自分一人で責めを負う」と言いだします。どのように、とすかさず尋ねる忠盛に「やったことを全て正直に…」と清盛が答えると「ならぬ」と却下。「この件には関わりないと言い通せ」というのです。例によって父の冷淡な態度を理解できない清盛は「輩を見捨てられない」と主張しますが、忠盛はやはり冷やかに「お前はその『輩』と何をしておった」と問います。やっと主張の場を与えてくれた、とばかりに清盛が「船の警護をしていた」と誇らしげに答えると、忠盛が非情な事実を告げました。清盛が守ったと思っていた村は後日、恨みを抱いた賊に集団で襲われていたというのです。お前の浅知恵のためだ、お前が村を襲ったも同じだと厳しく叱責する忠盛。それでも清盛が生きていられるのは、平氏一門に守られているからでした。そんなことにも気付かずに「俺は1人で生きている」と思うなど、勘違いもいいところだったのです。「そんな赤子のごとき者が、いかにして一人で責めを負うなどと申すのじゃ!」とダメ押しの一喝を浴びせられ、清盛完敗。泣き出してしまいます。
忠正が「もう平氏と縁を切れ」と静かに言いますが、それは許さないという忠盛。それはおかしい、正妻の気持ちも考えて下さいと忠正が詰め寄りますが、忠盛は「清盛は平氏に必要だ」と言うだけ。この理由は清盛本人にも、視聴者にもまだ分かりません。こののち忠盛の考えが明らかになるのでしょう。
家を飛び出した清盛はぐちゃぐちゃな精神状態のまま義朝に競べ馬を挑みますが、落馬してあっさり敗北。ここでまた義朝相手に己の愚かさを嘆いて泣くものの、事情を知らない義朝には「なんのこっちゃ」という感じ。源氏のほうが上だと分かって気分がよい、と言い放って義朝は去って行きます。義朝は満年齢だとえーと…もう…いいです。
この義朝の言葉が清盛にとっては良い意味で挑発となり、泣きべそモードからケンカモードにチェンジ。「次は負けん!」と言って義朝を追いますが、「次などないわ、勝手に吠えておれ負け犬」と余裕をかまして草原の向こうへ。「叩きのめしてやるー!」と吠える清盛。夕日に照らされる草原。
少年ジャンプです、はい。 執筆のBGMはタルカス!藤本先生に応援のおたよりを出そう!!
今のままではだめだと分かった清盛は、意を決して北面の武士の一員となり、鳥羽院の御前に参上…ってこの人、制服の直垂をアレンジしちゃってるんですが。せっかく少し成長したかと思ったら制服改造とか、やっぱりまだ中学生だこいつ(笑)。
そんな清盛の北面ライフはどうなるのか、次回も面白いことになりそうです。
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