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2006年7月
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2006/07/05(水) sex
性とは、男女間における性行為とか狭いものでなく、
男性性、女性性やジェンダーといった幅広い意味での性、つまり
セックスではなくセクシュアリティという意味も含有しているということを忘れてはいけない。22:55



もくじ
・いきあたりばったりメイキングストーリー



下書きとか無しに、頭の中にぼんやりと出来上がっている構想をもとに物語を書いていく企画です。
舞台はPSO、主人公はNAGI。設定などはこちら。
http://holic.nobody.jp/holicnetpsoprofnagi.html

えー、この文を書いていくにあたってショ注意数点。
なんせ行き当たりばったりなので、物語に矛盾とかが生じるかもしれません。
あと、気分とかで、わけのわからないところで「次回へ続く」となるかもわからない。
とにかく、行き当たりばったりなんだ。ワカって。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「………が、残ったか………」
「と、なると、こいつは?」
「要らないだろう」
「不要、か………」
「ゴミ………」
「哀れな奴だ」
「ゴミ捨ては、下の者にやらせておけばいい。後はこいつを育てるだけだ」
「運が悪かった…な」
「いや………良かった………のかも知れん」
「…確かに、生きることよりは死ぬことのほうが楽なのかもしれぬな」
「地獄………は、あの世でなく、この世にあるのかも知れん………そういうことか」
「違うな。この世からあの世へ行く瞬間を地獄というのだ」
「ならば、こいつも、われわれも、いずれは地獄行き、か」
「天国に行けるなどとは思っていないがね」
「そんな精神論はどうでもよい。廃棄物は早急に処理せねばならぬ」
「そうだな。では、あれを」
「あぁ」
 カチャ、カチャ………
「よし………と。そういうわけで、お前とはこれでお別れだ。先に地獄に行ってな」


「"NAGI"」



 少女は、木々のざわめきで目覚めた。
まだ開ききらないまぶたをこすり、ゆっくりと体をおこす。
風が少女の頬を撫で、さきほど目覚ましになったのと同じ音が聞こえた。
 少女は、寝ぼけ眼であたりを見回した。
見回さなくても大方分かっていたことなのだが、少女はあたりを見回して自分が森の中にいるのだと理解した。
小鳥のさえずりと小川のせせらぎ、少女を包み込む木漏れ日と陽気。
あまりの気持ちよさに少女は大きくあくびをして、もう一度横に………なろうとしたが、
頭が冴えてくるにつれ、自分が森の中にいることそのものに疑問が湧いてきた。
なぜ私はここにいるのだろう?いくら考えても思い出せない。
それだけではなかった。
ここにくる前はどこにいたのか?今まで何をしていたのか?私は何者なのか?
自分の名前さえ思い出せず、少女は強い孤独感に襲われた。
周囲に誰も居ないだけでなく、自分の存在さえも虚ろに感じられたからである。
少女は軽く咳払いをし、小さな声で周囲に呼びかけた。
「誰か…。誰かいませんか…」
 少女は数秒間、息を殺して返事を待った。が、相変わらず聞こえるのは
小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、木々のざわめきばかりだった。
少女はもう一度呼びかける。
「誰か…誰か、いませんか…!」
 自然と、語尾になるにつれ声が大きくなった。改めて少女は、周囲に耳をすませる。

 ガサッ、と音が聞こえた。風ではない。
生き物が草を掻き分ける音が確かに少女の耳に届いた。
少女には、その音が自分の方へと近づいてくるのが分かった。
その時になって初めて、声を出したことを後悔した。
何が近づいてくるかも分からないのに声を出したことを。
自分のもとに近づいてくる音の主が自分に危害を加えないものであることを願いながら、
少女は音のするほうをじっと見つめた。



レス
なし



少女


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