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2007/06/07(木)
僕の歌。
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子供時代に聞いた歌って言うのは、割りと頭に残っているもので。 母一緒とかみんうたとか、その辺りを良く見ていた為か今でも覚えている。 あと、学校で習った歌とか。 他の学校がどうだったのかは知らないがウチの小学校は、というか僕が習った先生はちょっと変わっていたらしい。
音楽室に行くと、黒板にはいつも大きな紙が貼ってあった。 布地っぽい奇妙な紙には、曲毎に、或いはパート毎に色んなマジックで歌詞が書いてあって。 皆は席に着き、先生の伴奏に合わせて歌うのだ。 声の大きさは勿論、音程とかも指導された記憶があった。 歌う歌は大体が何らかの物語のだったり、有名な外国の歌だったりした。 代表的なモノを言えば、モルダウから孫悟空、蟹から神までジャンルはシッチャカメッチャカ。 星巡りや十二月とか、ポランの広場とかがお気に入りだった。 当時の私は(今もそうだが)音楽が無条件に大好きだったから、毎度の授業が楽しくてしょうがなかった。 歌に纏わる物語を聞けたりするのも、好きだった。
最近になって。 星巡りの歌の曲やモルダウや荒れ野の薔薇の歌詞が、一般的に流通しているモノや母の知っているものとは違うという事が分かった。 まさかと思って中学校の教科書を見たら、僕が馴れ親しんだモルダウの歌詞は何処にも無かった。 ミヤザワケンジ(漢字忘れた)関連のホムペを見ても、僕の知らない星巡りの歌が流れて来た。 妹なんかが「先生の作詞作曲だったんじゃない?」とか言い出すぐらい、ものの見事に違うのだ。 徹底的に調べた訳ではないのでアレなんだが、少なくともちょっと変わってるという事は良く分かったのだ。
僕は、あの頃習った歌は皆大好きで。 例えどマイナーな歌詞や曲であっても、僕はあの曲だから星巡りが好きで、あの歌詞だからモルダウも好きなのだ。
あぁ、だけれど。
今、僕は少しずつだけれど、それらを忘れつつある。 思い出せない歌詞が、幾つもある。 プリント類は大半は捨ててしまったし、先生も学校が変わっているのでもう知る術も無い。
……実は、妹の運動会の際に音楽室に忍び込んだ事があって。 あの時からまだ、手に入ったのではないかと思うと、かなり悔やまれる。
千年の眠りから目覚めて 栄えある我らの祖国に春がくる 河よ うねり 流れ 喜び歌えよ
『モルダウより』
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