旅人の唄
屋根の上から叫んだ、自己満足のカケラ。
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2007/03/03(土) だから世界の闇は、消えないんだよ。


あぁ



嫌だ






最低だ、俺




最悪だ、俺




『そうだ、そうだね!
なんてみすぼらしいんだろうね!君は!!
君は、君は君は、最高に最低さ!!
解るかな?解るわけないよね?
君は、実に、愚かで惨めったらしい生き物なんだからさ!!』




うん、そうだね。


僕は僕は、醜いよ。

醜く、愚かで、最低だよ。

僕は、僕が大嫌いさ。

この世の、どんな醜悪でさえ、今なら愛せる気がする。

自分より、マシなんだもん。


その、ツギハギを

全て剥いで、全て剥いで

僕を

俺を

私を




この世から、消し去りたいくらい


大嫌いだ


消えてしまえと、願う願う願う願う


叶うまで、叶う日まで





だって、僕は



彼女じゃない


あの子は、あの日に


消えてなくなったんだから


ずっと、彼女に化けて、生きてきたけど




僕は、彼女にはなれない




偽りの彼女は、もう要らないのに



僕は

俺は

私は





―――――――私はぁああああッ!!





『でも、それでもお前は、生きていくんだ。
彼女として、一生。』




――――――あぁ。




……分かってる、解っているよ




僕は、それでも





生きていくんだ






どこまでも、醜くく、醜悪に。






「そう、彼は実に、不器用だった。
例え世界が、彼を求めたとしても。
彼は、拒み続ける。
世界を、全てを。
彼女の幻影を、自分の行く末に見続ける限り、ずっとね。」








          ハナミハル著 『とある亡霊の嘆き』より


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