旅人の唄
屋根の上から叫んだ、自己満足のカケラ。
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2007/12/13(木) 晴天の富士と、アイツラ。
また、今朝から彼女の話を聞かされた。
皆はまだ、彼女と僕が同一だと思っているから、仕方がない事だけど。
彼女が良く言っていた言葉があった。
世界を自分が幸せにするんだって。
それを思い出した母は不意に、自分のしたかった事を思い出したと言っていた。
母はそれで良いだろうけど、僕はそうはいかない。
彼女は、志半ばでこの世を去ってしまい、残された僕にはそんな力はなかったから。
そんな事を思っていたら、何度目だろうまた電車を寝過ごしてしまった。
最近音楽聴く奴が調子が悪く(何時もは先にイヤホンがイカれるのに今回は本体がヤバいらしい)携帯の着メロをオートにして流したたまで。
別に、なんて事はなかった。
こうしてダラダラと生を貪って汚く卑怯に生きるのが、僕の道なんだと思っていたから。
彼女が最低だと思ってやらなかった事を、僕は全部やっていたから。
嘘や、逃走。
また目が覚めたら終点で、駅員に叩き起こされて電車を飛び出す自分が目に浮かぶ。
そう思っていたら、駅に着くより早く目が覚めて。
雲ひとつ無い晴天、見上げた先にあったのは。


真っ白な富士山。


空気が割りと澄む冬場でも、よほど風が強い日にしか見れない…という訳ではないけど。
随分久しぶりに、あんなに鮮明な富士山を見た。
綺麗だって、素直に思った。
昔見たドラマを思い出した。
古代魚がドリフのリーダーの店にお世話になりつつ、学校でココリコと働くあのドラマだ。
ちょっと泣けてきた所で更に、追い討ちの様に流れっぱなしだった着メロがある曲を奏でた。


スパボン2の、五人衆と戦う時の曲だった。


今度は、初めてマグやプ助に対峙した時の事を思い出した。
なんで最近アプリ元祖やりまくっていたのか、よく解った。
似てたんだ。
ボス戦の、あの高揚感が。
何回やっても何回やっても、勝てなくて。
でも、一生懸命挑んでいたあの時の僕ら。
そして、その中で感じた、あの世界の奥深さを。
不意に思い出して、蘇って。


泣きそうになったら、彼女が一瞬笑った気がした。


僕にも、まだ出来る事があるのかも知れない。
もう少し、頑張ってみたい。
そんなに上手に生きてはいけないだろうけど。


僕が、彼女の夢になれたら、彼女がもっと笑ってくれる気がする。


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