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2008/02/15(金)
大阪市立美術研究所・雑録 E
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大阪美術研究所の事を調べていたら、面白い「替え歌」にぶつかりましたので紹介します・・・・・・
一. 売ってくるぞと勇ましく 誓って家を出たからは 金を持たずにいなれよか 酒屋の看板見るたびに まぶたに浮かぶ妻の顔
二・筆も絵の具もみな切れて はてなきエスプリ求めつつ 進むアブスト、リアリズム 汚れたパレットなでながら 明日のモチーフ誰が知る
三. 思えば今日も会場で 塩たれ絵画とののしられ 胸に刺さった五寸釘 抜けども癒えぬ傷ゆえに 痛む心を誰か知る
四. 絵描きをする身はかねてから 貧乏覚悟でいるものを ないてくれるな草の虫 塩たれ絵画描くために 明日も命のあるように
この歌は佐伯祐三と双璧の田川寛一先生の作です。
行動美術協会創立期の頃で佐伯祐三、山中春夫、兵頭和夫など
錚々たるメンバーで、貧乏であっても芸術に情熱を燃やして
いる気持ちが伝わり、涙せずにはおれませんでした。
ちなみに山中春雄は62年愛人であり、パトロンである男に刺殺されています。
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