美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
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2007年9月
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2007/09/05(水) 倉敷にがおえエレジー 題32回
作家・井上靖氏に可愛がられた淑恵ちゃん

 「踊るアホに見るアホ、同じアホなら踊らなソンソン」
 この歌は徳島阿波踊りであり、オランダのヤン、その愛人・淑恵ちゃんに始めて会ったのはこの地であった。
 何しろこの踊りは毎年百七・八十万人訪れる大祭で、大道ニガオエ師にとって仙台七夕に次ぎ稼ぎの宝庫となっている。
 故にここにか、仙台七夕に顔を見せない大道絵師は死んだか、精神病院あるいは刑務所に収容されていると言っても過言ではない。
 また阿波踊りの情熱的テンポがリオのカーニバルに似ているせいか、外国人ヒッピーも大勢集まってくる。
 まさにメルシー、タック、プレゴ、パラカロー、バクシーシ、ニイ・ハオ、それにドウモ等などが飛び交い言葉の大雑炊だ。
 はては「エライヤッチャ、エライヤッチャ」の渦中で甘過に達していくのである。
 ここにはもう、とっくの昔にベルリンの壁は取り払われ、三十八度線も、アパルトヘイトもなく、もしダダイスト辻潤が生きていたら「これこそコスモポリニックバンクェシェットだ!」と弾むような文体で書いてくれるだろう。
 その中でも突出したコスモポリタンはいわずと知れたヤンであって、観客より貰った一升ビンを回し飲みするのである。            そのあげくクラッカーを鳴らし、酒を飲み干すとガチャンと路上に叩きつけ、これがドイツのポータ・アーベント式祭りの礼儀だと澄ましたものだ。
 そして突然「トラ、トラ、トラ」と叫びなから俺に抱きつき人ごみの少ない所へ連れていく。無論、淑恵ちゃんも一緒だ。


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