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2007/09/17(月)
倉敷にがおえエレジー 題43回
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異色俳優・大泉晃氏からの教示
仏教に因縁や宿縁という言葉がある。すれば「酒縁」という言葉があっても可笑しくないだろう。というのは俺がいままで住んだ大阪や東京のアパートの管理人は全て酒屋であり、津山での隠居所は酒の醸造元であり、倉敷でお世話になろうとするのは酒屋を営む老刀自の持ち家であるからだ。いまは引越しを霊柩車でする身だが、酒は栄えであり、濁り酒もいずれ清酒になるのではないか、と思いつつ早速、番頭に案内された所は美観地区より十分程の近さであり、何より俺を嬉しがらせたのは空地が広い事であった。
それは何時頃か失念したが異色俳優・大泉晃氏を作家・玉川しんめい氏が紹介してくれた時のことを思いだしたからである。 「ホオー、祭りから祭りにニガオエを描いてネ、この暑いのに・・・・真夏はボク、野菜畑にある穴の中でジッとしているの。仏教でいう雨安居ね。ゆえに近所の人はボクのことを野菜人とよぶノ。土があれば野菜ができる。野菜ができれば生きられる。それがボクの人生哲学の根本デス」とおっしゃった事だ。
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