美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
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2007年4月
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2007/04/08(日) ホームレス画家のホームレス訪問記D
「師匠、この建物がニューオータニ・ホテルでっせ・・・」

 車上ホームレスの指摘にその建物を眺めると奇妙な感覚に囚われる。下から眺めると天まで届けというビルである。この建物も元・大谷重工業が先ほどのアパッチ族が集めた屑鉄を加工し、こうしたホテルを東京と大阪に建てたのである。
 故にここに泊まる外国人観光客などは「日本は十年以上不況が続き、失業率も高くなっていると聞くが、街には着飾った人が溢れ、レストランには行列が出来、若い女性は我々が名前も聞いたことのない高級ブランドを身に付けている。どこが不況なのかわからない」と・・・・・

 彼等観光客が見逃しているもの、それは大阪駅や新宿駅の地下道を「動く歩道、人の座れない不思議なオブジェ、サラ金の広告のある板塀」などで隠蔽しているだけである。そこを追われたホームレスは大阪でいえばこの大阪城公園、扇町公園、長居公園に散らばっているのだ。

 その点、米国の大統領官邸、ホワイトハウスは立ち入り自由の時期があり、そこがホームレスの溜まり場になり、時の大統領が執務室に移動する廊下にも彼等がたむろしていたと言う。この際、大阪府知事公舎も大阪城公園の青いテント村の中に移動すべきかもしれない。

 「T君、俺は一寸大阪城に散歩に行ってくるわ」
 「師匠、わてはここで寝ますわ。でないと警官が二時間おきに回ってきよりますから・・・」

 なるほど道路にはたくさんの白チョークの痕で、向こうの方で警官が車のタイヤ傍に白線を引いている姿が見える。後で回って来た時その車が動いていないならば駐車違反のレッテルを貼られるそうである。なんと愚かな行政であろうか。 俺は壕を渡って大阪城公園へ入って行った。                                                 (続く)


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