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2007/04/17(火)
ホームレス画家のホームレス訪問記 K
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「鶴は千年、亀万年、となりの婆さん後一年。色は黒いが浅草海苔は、白いおまんまの上に乗る。男は度胸で女は愛嬌、坊主はお経で、漬物ラッキョウ。学生は勉強でわっしも勉強させてもらいま・・・す。」
フーテンの寅さんじゃないが、こういうのを露天商ではタンカ売という。しかし、こういう口上を知らない露天商も多く、なにより道路交通法や人のゆとりのなさで消えていった・・・
しかし、消えてないのは露天で商売する場合「チャクトウ」といって、そこの親分あるいは責任者にそれ相応の挨拶をしなければならない。 ところがここは公園管理の管轄で「エーイ、いいだろう」と駅とホールの一番良い場所で店を広げた。 横になにやら怪しげな姉ちゃん達も店を広げて「嵐」のポスターやビデオを売っている。その前をダフ屋が行ったり、来たりしてこれと思う女に声をかけておる。
ここで一寸横道にそれるが「露天商」のことを書いておきたい。 露天商とは昔、神農さんを祭り、薬を売り歩いていたのを嚆矢とする。また仏教の教えを分かりやすい言葉で説きながら香や仏具を売り歩いた武士「香具師」が「野士(のし)」と呼ばれるようになり、やがて祭礼や縁日で者を売る商人全体を指すようになる。これが明治以降「ヤー的」に、更に上下を逆にして「テキヤ」になった。 「目の前の通行人はすべて敵と思って商売せよ」という意味からテキヤになったとも言う。 テキヤはヤテキ(矢的)の倒置されたもので、商売があたるも外れるも矢の的(マト)に当たるようなものだということから出た言葉でもある。 最後の説が一般的なようで、漢字では「的屋」と書くらしい。 ちなみにあの有名なモーニング娘の加護亜衣ちゃんは奈良・大和高田市を縄張りとする露天商の親分の娘である。
しかし、ここは祭りでなく、管理は公園管理人だ。
怪しげな女の子の横で店開きすることにした・・・・
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