美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
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2007年1月
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2007/01/16(火) 40年前の美観地区日記より。 二十回
 無論、俺も美術研究生頃には夢があった。デビュー当時の歌手・水前寺清子、司会の大久保令などと共に有名ホテルでニガオエを描き回ったこともある。
 又、木川カエルか、雨ガエルか失念したが大阪万博でもやった。
 しかし、ヒッピーの影響もあるが疑問を感じ始めたのだ。自然を破壊し、人心を荒廃させ何が「人類の進歩と調和か。今回の花博も「人間と自然の共生」を唱えつつ、大阪地下の新聞売り子達を「みっともない」という理由から拝除しょうとするように、過去から現在まで「平和、正義」の名の下でどれだけ悪いことをして来たか。いくら美麗に飾られた会場でベレー帽とチョビ髭、パイプ片手にミンクの豚どもを描こうと所詮オリに入った動物と同じではないのか。
 俺の中でハッキリ分けられるのは路上でニガオエを描いて金を貰い、それをナリワイとしている者だ。金さえ貰えば誰でも描く無節操さではなく、芸をやる事に世渡りが大ゲサにいえば生き死にかかっている者のことである。
 わずかな人間で決めた賞なんてたいした名誉ではない。俺のほしいのは大衆の喝采だ。大衆が俺の仕事を賞賛してくれるならばそれで充分なのだ。

 「乞食エカキのおっさん、今日はボッケー怖い顔しとるノォ」と言って高校生が通り過ぎて行く。女の子が倉敷川に落ちかけた。アブナイ!

  次回 酒と女とニガオエ・そして・・


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