美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
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2006年7月
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2006/07/10(月) 大阪市立美術研究所・雑感 42
最近、若者が自己満足やストレス発散のため悲惨な事件が立て続けに起こっている。しかも事件を起こした子は普段「良い子」ばかりという。そこで今の若者はなぜ切れるのか、切れやすいのかを少し考えてみる。私見だが今の社会は全てに神経過敏の傾向があって、あらゆるものを密閉するような空間が随所に作られつつある。家庭、学校、塾、クラブ活動、男女関係でさえ、密閉された空間の中に入れられ、常にいい子であるという習性を幼いうちから徹底して体に叩き込まれているということである。その限られた場では異議を唱えると「不審者」と後ろ指さされるのである。しかし、社会というのは、しかも現代は特に異なった空間、異なった価値観、異なった風習の下で育った他者との出会いの場である。つまり異質な心性の相克の場であるということでもある。にもかかわらず、限定された空間の中で、つまりは無菌室の中で育った子供(人間)には異質な空間の場で育った人間との付き合い方、対処の仕方を全く教えようとしない。常に同質であることを求められて育ったのに、無菌状態で育てられたのに、いきなり社会という雑菌のうようよする空間に放り出されたなら途方に暮れるのは当然の話なのだ。他者が己の空間に立ち入ったら対処の仕方を学んでいないわけだから、パニックに陥るのは当然なのである。きっとこれからの時代は、例えば学校では仲間同士仲良くやれよ、と教育するのではなく、異質な空間に育ったもの同士の出会いの機会が増えることを想定して、異質なものが出会った際に如何に付き合うべきかを学ぶ場にすべきではないかと思うが如何かな。こういう時、人間不信、人間過信を繰り返され画家・石川功一氏の日本で「一番小さな美術館」を尋ねてみられたら・・・

昭和12年(1937)3月三重県の片田舎、伊賀市阿保(旧青山町)で開業医の次男として出生。
 中学時代から植物採集に凝り、三重県出身の植物学者、前川文夫先生(だったと思う)の植物観察会に最年少で参加したこともある。高校時代にかけてよく野山に出かけ登山道、間道などつぶさに憶えた。現在の山野を巡り、草木に染まる日々が重なる。
 20才のとき、大志をいだき東京へ出奔、漫画家となる。同期には赤塚不士夫、園山俊二等そうそうたる人達がいた。代表作に「口なし女房」(漫画読本)や「カラスVSアスター」(東京新聞)などユニークなものが多い。その間にも画家への道をめざしデッサンに明け暮れた。
 30才の頃より描きだしたドローイング「人間戯画」で画商に認められ、援助を受けることになる。以降人物画を中心に画家としての活動を続ける。
 1981年個展のため軽井沢を訪れて以来、草花画が本来目指すべき道と悟り、草花スケッチと草花油彩画に新しい境地を開き、植物の現場スケッチをモットーに春から秋にかけて軽井沢周辺の山野を巡る日々が続く。
 また、「草花の永遠の命を残したい」と絵葉書で貴重な植物を紹介したり、「軽井沢草花素描集」(1991年)や草花散策のガイドブック「軽井沢花だより」(1994年)を刊行したりと、軽井沢の草花の魅力を伝えている。
 

1937年 三重県生れ
1955年 大阪市立美術研究所に学ぶ
1960年 西銀座デパ−ト、ギャラリ−で個展
1971年 西武デパ−ト池袋店個展
1973年 銀座番町画廊個展 以後毎年個展を開催・個展主義を唱える
1981年 軽井沢りんどう画廊個展 「現代の美人画展」
銀座松坂屋個展「歴代ミス東京を描く現代の美人画展」
1987年 軽井沢植物友の会の発起人となり、全国に軽井沢町植物園と豊富な山野草を紹介する               1988年 銀座松坂屋個展 「軽井沢の民家と草花、
1991年 銀座松坂屋個展「軽井沢の草花油彩画展」
1996年 銀座松坂屋個展「軽井沢の草花油彩画展」
1997年 軽井沢町借宿に小さな美術館『軽井沢草花館』開館
1999年10月 軽井沢町軽井沢に小さな美術館『軽井沢草花館』を移転(10月23日)
2000年 小さな美術館軽井沢草花館 企画
※8月27日 天皇・皇后両陛下 ご来臨
2004年 小さな美術館軽井沢草花館 企画展
油彩による「ゆうすげと高原の草花」展  4月10日(土)〜6月20日(日)
2005年 小さな美術館軽井沢草花館 企画展

無菌室で育てられた街の花屋で見る、不気味なバラと違って、命がけで咲いている草花より何か得るものあれば幸甚です。


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