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2006/06/28(水)
大阪市立美術研究所・雑感 32
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人体部のヌードモデルをしているご婦人?は何でも踊りのお師匠さんで、時には昼休みなど踊りを見せてくれ、俺はそちらの方に魅力を感じ、女という動物は七変化する生き物など奇妙に感心したのを憶えている。一方、研究所マドンナの船場の貿易商のお嬢さんを誰が陥落させるか興味深々で様子を伺っていると、何と油切った、四角顔の九州男児・小林善幸がモノにして俺をまたもや驚かしたものである。「何!!女などは絵と一緒ですたい。情熱と押し、後はテクニックですたい」と言われ、俺を変な妄想にかきたてたモノである。女性は辻司氏のような端正な顔だちで絵画部から出てきては、暗い美術館の地下室で髪を掻き揚げ辛吟しているような男に惚れるものと思っていたが残酷なのは女の正体だ。と言うのもそのマドンナが或る時「ちもとさん、似顔絵あまりやると絵を壊すわよ」と忠告されたのである。ところがどっこい、西宮恵比寿まつりに行って見ると、小林と二人でせっせと似顔絵を描いているではないか。その後も梅田・曽根崎通り商店街で本当の似顔絵師になってしまっていたのだ。何でもパリに行くお金を貯めているという話であったが本当にパリに行き、モンマルトルの似顔絵のボスに納まっておられる・・・・ 一方、辻 司氏は無事、女難から逃れ絵画部を卒業されている。辻氏は以下の経歴だが、皆さんはどちらの方が幸せだと思われますか?
辻 司氏略歴 1933年 大阪府泉佐野市に生まれる 1959年 全関西展一席 1960年 大阪市立美術研究所特待修 1968年 行動賞、会員推挙 1972年 昭和会賞(第7回) 1984年 宝塚市民会館緞帳制作 他、 個展20回 現 在 全関西展運営委員、元大阪芸大教授 大阪市立美術研究所 講師
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