美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
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2006/06/26(月) 大阪市立美術研究所・雑感 30
美術研究所の試験日だ。久しぶり出席して真面目くさって石膏デッサンをやっていると、後ろで含み笑いがする。「この野郎!!」と怒鳴りつけようとふりかえって見ると、行動美術の小林武夫先生だ。先生は私が箕面出身の同郷のよしみか何かとご迷惑をかけているのである。「ちもと、何時もだが君のデッサンは細かすぎるよ。木を見て、山を見ず、という諺もあるやろ。あまり見すぎて描くのも考え物もんや。一度、そのデッサンを逆様にして見てみい」と言って次の部屋へ立ち去っていかれた。なるほど絵を逆様にして見ると細部があっちこっちで出張っているのだ。俺のデッサン紙はミユーズコットン紙で何度でも描き直し利く代わり、細部まで手が出てしまうのだろうか。思い切って腺の入ってない裏を使う事にした。そして一週間で仕上げるのだが金曜日、デッサンを家に持って帰って、逆様にしたり、横にしたりして、余分なものを省いて提出するとなんと、とんとん拍子に合格して人体部、つまり、あこがれの女の裸像が描ける部に進級したのである。ひょっとすると川口氏推奨の猫の肉とオム・タイジンの菜食主義がよかったのだろうか、それはいまだに疑問で信じてないが・・・・。

 ところで行動美術に参加された小林武夫先生の略歴は私はあまり知らない。 田川 寛一、三芳 悌吉、伊藤 久三郎、伊藤 信夫、河野 通紀、下高原 龍巳氏などで戦後早々、旗揚げされたメンバーとは聞いているが。 

 ただ私も箕面まつりに同級生に呼ばれ箕面に帰ったとき、市の広報に次のような文面でご他界されたことを知って痛恨の思いを味わった。


 小林画伯親子の作品に触れる
 7月18日(祝)、みのお駅前サンプラザ市民ギャラリーで開催中の小林武夫遺作展に行きました。
 100点もの作品がご遺族から市に寄贈されて、その作品の一部が展示されることになったのです。二科展、行動展などで数々受賞された小林画伯の作品は、全体に牧歌的なものが多くみられました。今後もぜひ、多くの市民にみていただきたいものです。
 ちょうど伊丹市立美術館では、息子の小林陸一郎さんの作品展の最終日でしたので、足をのばして見に行きました。彫刻家、陸一郎さんの作品は、カラフルで想像力をかき立てるものでした。伊丹市内を歩くのは、私にとって初めての経験。美術館だけでなく、柿衛(かきもり)文庫、伊丹ホール、アイホールなど、文化施設が多く、文化の盛んなまちとの印象をうけました。箕面には小林親子のような芸術家の方々が多くすんでおられます。箕面ならではの文化のまちづくりができるはずです。


 尚、息子さんの睦一郎さんは著名な彫刻家です。
 小林先生のご冥福を祈って・・・・


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