美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年5月
前の月 次の月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新の絵日記ダイジェスト
2010/05/12 大阪で昆布屋
2010/04/15 000000000
2010/03/08 次回は油絵を・・・・・
2010/03/04 浅田真央ちゃん
2010/03/02 遅くな諒としてください

直接移動: 20105 4 3 2 1 月  200912 11 8 1 月  200810 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 月 

2006/05/13(土) 生きる、とは黒澤明氏の映画より。
五月病で今日もゴロゴロしていたが、手伝いの女に愚痴られ、美観地区へ。
 いるいる、修学旅行生の餓鬼どもが・・・高知からきた小学生の連中は面白く、サッカーの選手の似顔絵など良く買ってくれるので「君達は大きくなったらサッカーの選手か」と言うと反対に「おっさんは大きくなったら・・・」には絶句した。「ホトケだな」と言っておいた。帰り図書館で黒澤明「生きる」のビデオを見る。
 定年近い公務員の課長である渡辺は、毎日書類にはんこを押しているだけの単調な、つまらない仕事を30年間も続けていた。
そんなある日、自分が胃ガンであることを知り本当に「生きる」ことに気づく。。というお話です。

しかし、この渡辺という男はある意味、今まで死んだも同然の単調な毎日を暮らしていた男です。そのため死の悲しみより、死を前にして「このままでは死ねない!」という気持ちが強かったのだろうと思います。そして、渡辺はたらい回しにされていた公園建設の事業にまさに命を懸けて取り組み始め、渡辺は本当に人生を生き始めます。彼にとって、死を受容するには何かを成し遂げないとできなかったのでしょう。30年間、机に縛られて単調な人生、息子だけの人生では納得がいかなかったのでしょうね。いや、もしかしたらこの公園建設をやろうと思った時点で死を受け入れたのかもしれません。
最後に公園で「恋せよ乙女」の歌を歌って死んでいったのは、成し遂げた充実感と生きることの
すばらしさを感じた満足感でいっぱいだったのでしょう。

本当に生きるとは、ただ食って寝るだけでなく、自己実現の過程であるのです。
自己実現という言葉はユングが最初に使った言葉ですが、要は自分の可能性を実現すること。
常に成長して何かを成し遂げるのが、人間が「生きる」ということなのでしょう。

しかし、「死を覚悟するからこそ本当に生きることができる」とは、人生の皮肉ですね。
五月病は治っていました。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.