美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
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2006/04/28(金) 現代アーチスト・鴻池明子氏の作品展
現代アーチスト・鴻池明子氏の作品展



大原美術館前の有隣荘の松の枝に腰から下の人形がかけてあって気が付いた人が不思議そうに見上げて、中には気持悪いと言っていた。
 これは現代アーチスト・鴻池明子氏の作品でとくに「遭難」が有名ですね。
 大きな画面に狼人間(上半身狼、下半身人間)が自由に森で動き回っていて、その森の片隅には大きな人の心臓が置いてある。
 
 こういう人間が現代の街を跋扈しているのだから私も楽しみにしています。

 4月28日ー5月28日まで、倉敷・有隣荘にて

私ごとだが鴻池氏の作品見て、東北に多いムカサリ絵馬を思い出した。
ムカサリ絵馬とは民間信仰における故人の追善供養の一種であるが、その絵馬は未婚で亡くなった故人(戦死した若者や幼くして亡くなった子供)があの世で独り者では淋しかろうと遺族(この場合、多くは親である)がバーチャル結婚式を挙げて、あの世で行われているであろう結婚式の様子を描いたものなのだ。


故人の結婚式というと青森の川倉賽の河原地蔵尊等に見られる婚礼人形が思い浮かべられるが、意味合いとしてはその絵馬版と思っていただければ良いかと思う。ちなみにムカサリとは東北の方言で婚礼の事。語源は「迎える、去る」の意とも「娘(む)が去る」の意とも言われて、ムガサリともいうらしい。


このムカサリ絵馬と婚礼人形という二つの追善供養の方法は以前からとても関心をもっていた。私にとって東北地方の宗教観におけるイメージを決定づける位強烈なインパクトを持つ供養形態である。


供養人形もそうであったがこのムカサリ絵馬は早世した我が子の供養である。我が子があの世で幸せに暮らして欲しい、という親の切実な願いがストレートに表現された実に心打たれる絵馬なのだ。世の中、絵馬は数有れどこれほどまでに感動的でエモーショナルな絵馬を私は知らない。

そういう意味で鴻池明子氏に喝采贈りたい・・・


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