|
2006/12/12(火)
映画「嫌われ松子の一生」
|
|
|
ホームレス画家は雨は大敵だ。なけなしのお金で映画を見るがなかなか、いい映画で考えさせられたよ・・・・
一口でざっくり言えば、53歳で少年らに撲殺され、河川敷で死体となって発見された「松子」(中谷美紀)の人生を振り返る映画。 なんと不幸な人生だろう。 いや、まてよ。はたして松子の人生はほんとうに不幸だったのか。 などといろいろ考えさせられる映画でもある。
冒頭こんなセリフから始まる。 ≪夢をみるのは自由だ。でもその夢を叶え、幸福な人生を送れるやつなんてほんの一握りで…≫
そして「松子」は言う。 ≪小さい頃は誰でも自分の未来がきらきら輝いてるって思うでしょ。でも大人になると、自分の思い通りになることなんて一つもなくて、辛くて、情けなくて、逆切れして…≫
ある日、松子はヒモ(武田真治)を殺して刑務所入る。 そこでこんな挿入歌が流れる。
What is a Life, What is a Life ここでは人が起きて、働いて、食べて、眠るだけ それが人生なら What is a Life, What is a Life 何もすることのないカベの中で、 人は何を感じ生きていくのだろう?
(What is a Life?)彼女は家族のために (What is a Life?) 自分のプライドのために (What is a Life?) 手放せない思い出のため (What is a Life?) 愛だけのために生きてく (What is a Life?) 金だけのために生きる
What is a Life, What is a Life 朝、目が覚めればまた同じコトのくり返し… 同じ顔、同じ場所で What is a Life, What is a Life 何を思いながら人は生きていくのだろう… あなたは何のために生きてる?
しかし、最後に・・・・ これは、たとえ世界中のあらゆる人に嫌われ続けたとしても、 たったひとり自分が愛している人から「愛してる」と言われればそれが一発逆転するという発想だ。 たとえこれが不可能(幻想)であったとしても、これに賭けるのが松子の生き方なのだろう。 こうやって松子は生きて死んでいった。 もしこの松子の一生が不幸だとしたら、世の大半の人たちの人生はもっと不幸で色あせた人生に見えてしまう。 そんなふうに感じた。
「いじめらっ子」にいい映画だよ・・・・
|
|
|
|