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2006/11/27(月)
中学生いじめ自殺報道より・・・
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「この生徒は、昨日昼の掃除の時間に、ズボンをぬがされたということです。その後の給食の時間中に、この生徒が涙を浮かべ元気がない様子だったので、「どうしたの?」と担任の教諭が尋ねたところ、魚釣りが趣味の生徒は「魚が釣れない」とだけ答え、ズボンをぬがされたことにはなにも答えなかったと言うことです。このあと教諭がほかの生徒に「なにかあったのか」と尋ねた際、ひとりの男子生徒が「ごめんなさいズボンをおろしました」と申し出たため、自殺した生徒に「大丈夫か」と問いかけると「大丈夫です」と答えたと言うことです。自殺した生徒は6時間目まで授業を受けて、部活動に参加し、午後5時半ごろ友人らと4人で歩いて帰宅したと言うことですが、別れ際、「死にたい」といったそうです。」
この報道が、真実なら担任の先生もよく観察し対応しているのに、なんという結果でしょうか!
ただ、『「大丈夫か」という声かけは、しないようにしよう』というのは、JR事故で家族を亡くした子どもに毎日かかわっていた教師の言葉です。大丈夫でないのに、『大丈夫です』といわざるえないからです。そして、ほんとうの気持ちを閉じざるえなくなるからです。これは、トラウマの視点を学ばないと、わからないことです。
「そんなことされたらむちゃくちゃ腹立つよな!」と声かけすれば、応答は変わってくるかもしれません。でも、それを求めるのは、酷すぎます。
これは、わが国の子育て・教育を見直し、怒りや悲しみといった気持ちや感情との望ましいつきあい方、ほんとうの気持ちを表現する方法を、積極的に、運動として展開することが、一つの打開だと思います。ストレスマネジメントは、その運動のひとつの柱になるでしょう。また、日本人の自殺に対する意識を変えていくことも必要です。みんな一人ひとりができることを提案し、実行していこうじゃないか。
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