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2006/11/25(土)
輝ける闇顔、闇の中光明顔
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似顔絵を描いていると色んな人に出会う。現代は「輝ける闇顔、闇の中光明顔」と私なりに名づけている。
現代を「輝ける闇」と言ったのは確かショーペハウエルだが、意味は世の中、画一化され、明るくなればなるほど人をいらだたさせると解している。 確かに町はあらゆるものが整理され、番号順に選別されているが、それがかえって人間を苛立たせているのも事実のようである。 私も酒の止める薬をもらい心療内科に通っているが、すごい混雑ぶりで、三時間待って三分治療のようだ。 昨日の新聞を見るとまったく漫画みたいなパラドックスをおもわせるような事件が載っていた。 そういう医者もイライラしているのか、出会い系サイトで知り合った未成年の少女に金を渡してホテルへ連れ込んらしい。ところが出てきたところを未成年の青年たちに「俺の女に手をだしたな」と恐喝して捕まっておる。 まったくヤクザの使う「つつもたせ」の手であるが、少女も青年も昼の顔は良い子で、親も一流会社重役クラス、医者、警察官であったらしい。 ホームレス襲撃事件も捕まえた少年は上と似た境遇であったと言う。 これを私は「輝ける闇顔、」と名づけている。
残念ながら「闇の中光明顔」は少なくなったが、ホームレスさんの中にこういう人が時々おられる。
そういう時はホッとするね。
下の方は大阪城のホームスさんて阿羅漢さんといい、進学校の教師たちが生徒指導の相談に毎日くるので、今は雲隠れされている。 確かに眼には今の人にない「魂の重量感」を感じさせ、坂本竜馬、あるいは太平洋戦争中、反軍思想を貫いた名代議士・斉藤隆夫氏の面魂を想起する・・・・
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