美観地区から大道絵師のメッセージです。
箱の中でいくら立派な芸術活動しょうと、学ぼうと何等、この病的社会には不毛である。
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2006/10/11(水) 絵画療法(≒アートセラピィ)について・・


 アートセラピィ(art therapy)のartは、もともとはラテン語のars(技術)に由来しています。"ars"という言葉はもともと「芸術」といった意味に加えて、もっと広く「技術」や「こつ」といった意味も持っているので、芸術療法(≒アートセラピィ)とは、ただ芸術的な作品を作るというだけでなく、もっと広く「心に働きかけるもの」を意味していると考えたほうが良いでしょう。
 「芸術」と名がついているので、治療者は無意識的に「芸術」を指向してしまい、その結果として「美」を追求することが目的になってしまう恐れがあります。あくまでも「心理療法(精神療法)」であるかぎり、その目的は「美」そのものではなく、「こころの苦悩の癒し」「からだの苦痛からの解放」であるべきです。治療の一環としてみるならば、その結果(出来上がった作品など)よりも、過程の方が重要な場合も多いのです。
 芸術療法の起源はきわめて古く、アリストテレスが悲劇の効用としてカタルシス(精神療法でも重要なメカニズムの一つで、無意識によって抑圧されていたり、あるいは意識的に抑えられ、表現されないでいた感情や思考、体験が勢いよく十分に表現されたときにみられるすっきりとした気分の状態をいい、浄化作用ともいう)を説いた古代ギリシアにさかのぼり、当時〈音楽の処方〉として竪琴が用いられた記録もあります。音楽はその後もメランコリーの治療に使われたようです。ただし、芸術療法として一般化するのは、精神科の医療が近代化する20世紀になってからで、これを研究対象とする国際表現精神病理学会も1959年に組織され、〈芸術療法士 art therapist〉という専門職も欧米では正規に設けられています。


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