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2007/06/28(木)
300(スリーハンドレット)
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★★★3/5 公開中 監督・脚本 : ザック・スナイダー 製作総指揮・原作 : フランク・ミラー 出演 : ジェラルド・バトラー 、 レナ・ヘディー
歴史モノってとっつきにくい(学がないからね)。 但し、300は別。 かのスパルタ教育でお馴染みのスパルタ王国が強引なペルシャ王国 と対峙するスペクタル。 何が強引たって、いきなりスパルタに使者がきてさ、 『おまえんとこの水源と土地くれや』 と 喧嘩ごしだから。 これにキレタスパルタの国王レオ二ダスは 『おうおう!上等じゃい!かかってこいや!』 と使者をボコボコっていうか死んでます(苦笑
さぁ、そんなことから始まったスパルタVSペルシャだ。 軍勢からいえば不利このうえないスパルタ! およそ300人の精鋭軍に市民軍含めても1万にもみたない。 ペルシャは100万人の軍を率いてスパルタに進軍してくるのだ。 果たしてもなにも歴史どーり負けます。
だが、この映画は史実どーりのお堅い作品というよりも最新のCGやらVFX駆使していることからも、より映画的な視点でスパルタ軍を描いているから、弱小球団がリーグ優勝に向けて頑張っているような趣にさえ感じる。 そう敷居を下げたことで、観客はより一層、300の軍勢に応援と感情移入ができている。
ゲームの鬼武者のごとくバッサバッサ人が斬られていく、首は飛ぶ、串刺しにされるなどグロなシーンもあることはあるが、歴史的な観点からもなくはない光景なので、トラウマになるようなことはないでしょう。 歴史モノを見ていることってグロも恐くないようにさせてしまう。 ある面、これが『食人スパルタ』とかのグロ志向の作品なら、やっぱり嫌な感じするだろうな。 映画とはその志向によっても陰と陽に分けられてしまいますね。
強引なペルシャ軍、不利な戦況にもかかわらず、最後まで戦うスパルタ戦士には、観終えたあとに勇気をもらえる。 この映画、意外にもおもしろい。 歴史モノが駄目でも、この北斗の拳のようなハードバイオレンスな香りもする300ならおススメの1本です。
しかし、マッチョがパンツとマントで大勢歩くと、モンティパイソンのコントの一部かと思いますよ(笑
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